投稿日:2026年3月14日
更新日:2026年3月14日
kBackup(ケイバックアップ)とは?|kintoneのデータを自動バックアップする方法

バックアップは取っているものの、このバックアップで復元して問題ないか自信がない…
添付ファイルも含めて、安全にバックアップを残しておきたい…
手作業ではなく、バックアップ運用を仕組み化したい…
―――kintone(キントーン)の活用が進むにつれて、バックアップについての悩みも大きくなりがちです。
これまでのコラムでは、CSV出力や「cli-kintone(クリキントーン)」、「gusuku Deploit(グスクデプロイット)」などを使ったバックアップ方法を紹介してきました。これらは柔軟に運用できる一方で、設定や管理を自社で行う必要があります。

そこで選択肢となるのが、トヨクモ株式会社が提供するバックアップ専用サービス「kBackup(ケイバックアップ)」です。レコードデータだけでなく、添付ファイルも含めたバックアップを取得できるkintoneプラグインです。

本記事では、kintone向けバックアップサービス「kBackup」の仕組みや設定方法、活用シーンを実践的に解説します。
kBackup(ケイバックアップ)とは?
kBackupの概要
kBackupは、kintoneのデータを自動的にバックアップし、必要に応じて復元できるバックアップ専用サービスです。レコードデータだけでなく、添付ファイルも含めてバックアップを取得することができます。
提供元はkintone連携サービスを展開するトヨクモ株式会社で、kintone拡張サービス「kシリーズ」の一つです。
kBackupの特長
kBackupには、kintoneのバックアップ運用をシンプルに行うための機能が用意されています。主な特長は次の通りです。
添付ファイルを含めたバックアップが可能:
レコードデータだけでなく、アプリ内の添付ファイルも含めてバックアップを取得できます。業務資料や証憑ファイルなどもまとめて保全できます。定期バックアップとリアルタイムバックアップに対応:
バックアップは1日1回の定期バックアップに加えて、更新内容を反映するリアルタイムバックアップにも対応しています。バックアップデータの保存先を選択できる:
取得したバックアップデータは、kBackupサービス内に保存することができます。また、外部ストレージ(Microsoft OneDriveまたはGoogle Drive)への保存にも対応しており、バックアップデータの管理方法を運用ポリシーに合わせて選択できます。
柔軟なデータ復元(リストア)機能:
バックアップデータからkintoneアプリへデータを復元することが可能です。必要なレコードだけを復元することも、アプリ全体のレコードをまとめて復元することもでき、状況に応じたリカバリーが行えます。
セキュリティ基準に基づいたサービス運用:
kBackupは情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO27001に基づいて運用されています。業務データを扱うサービスとして、セキュリティ体制にも配慮されています。
なお、利用できる機能はプランによって異なります。記事後半にプランによる機能の違いを取り上げていますので、そちらも合わせてお読みください。
kBackupの設定手順
ここからは、kBackupを利用したバックアップ運用の基本的な流れを紹介します。
バックアップ設定から取得状況の確認、データ復元までの手順をステップごとに見ていきましょう。
バックアップ作成までの準備
はじめに、「kBackup」を起動し、「バックアップ対象を追加」ボタンから設定を始められます。

次に、バックアップ対象となる「kintoneアプリのURL」と「APIトークン」を入力します。このとき、APIトークンが正しければ「アプリ管理名」は自動で取得されます。

なお、APIトークンには「レコード閲覧」のほか、リストア時に「レコード追加」「アプリ管理」の権限が必要となります。また、リストアは追加形式で行われるため、「レコード編集」の権限は不要です。
JavaScriptファイルをダウンロードし、バックアップ対象となるkintoneアプリへアップロードします。

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バックアップの作成
kBackupのバックアップ方法には2種類あり、使い分けが可能です。
定期バックアップ:
1日1回自動で行われるバックアップです。バックアップの設定が完了した時点で自動的に準備が開始され、数十分後には初回バックアップが作成されます。運用に合わせ、9時から3時間ごとに開始時間の指定が可能です。
リアルタイムバックアップ:
1日1回の定期バックアップとは別に、レコードの追加/編集/削除の度にバックアップを行います。有効にしたい場合は追加設定が必要です。
リストア(復元)の方法
kBackupでは、バックアップしたデータをもとにレコードのリストア(復元)を行うことができます。
方法①:全レコードのリストア
kBackup左側のメニューから「全レコードリストア」を選択し、「リストア先のkintoneアプリURL」とその「APIトークン」を入力します。続けて「データチェックを行う」ボタンをクリックすると、リストア可能かどうかのチェックが始まります。

チェックで問題がなければ、リストアを開始することができます。

リストアが完了すると、画面に完了メッセージが表示されます。また、リストアの完了はメールでも通知されるため、対象レコードが多い場合はリストアの開始後に画面を閉じても問題ありません。

方法②:1レコードのリストア
誤って削除したレコードは、1レコード単位で元のアプリへ復元することも可能です。レコード番号で対象レコードを選択するだけで、あとは方法①と同様の手順で進められます。

なお、削除されたレコードを復元する場合、バックアップの種類が「リアルタイム削除」であるデータを指定しても、削除されたレコードは含まれていません。これは「リアルタイム削除」という種類のバックアップが、レコード削除後の状態を記録しているためです。
そのため、レコードを復元するには、削除が実行される前に取得されたバックアップ(下図下段)を指定する必要があります。

どのデータを復元すべきか迷った場合などは、「CSVをダウンロード」からCSVファイルをダウンロードし、バックアップデータの内容を確認しましょう。
活用シーン
それでは、具体的にどのような場面でkBackupが役立つのかを見てみましょう。
例えば、ユーザーが誤って重要なレコードを削除してしまうケースがあります。
しかも、その日のうちに見積書の提出が必要だった場合、復旧に時間がかかると商機を逃してしまう可能性もあります。
このような場面でも、kintoneの監査ログ機能で削除されたレコード番号を特定し、kBackupで取得したバックアップデータ(CSV)を確認することで、すぐに内容を把握することができます。
バックアップがあることで、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。
また、定期バックアップの場合、バックアップ取得後に作成されたレコードが当日中に削除されてしまうと、そのデータは復旧できません。一方で、リアルタイムバックアップを設定しておけば、数分前に作成したレコードが削除された場合でも、バックアップデータから復旧できる可能性があります。
そのため、より高い安全性を求める場合は、リアルタイムバックアップを併用しておくと安心です。
監査ログとバックアップ、それぞれの役割
kintoneを安定して運用するためには、「操作履歴の記録」と「データの保全」という2つの観点が重要になります。
まず、監査ログは「誰が・いつ・どのような操作を行ったのか」を記録する機能です。例えば、レコードの削除や更新といった操作の履歴を確認することができます。
一方、バックアップはデータの状態を保存し、万が一のトラブルが発生した際にデータを復元するための仕組みです。先ほどの例のように、監査ログで削除されたレコードを特定し、バックアップデータを参照することで、操作履歴の確認とデータ復旧の両方に対応することができます。
このように、監査ログとバックアップはそれぞれ役割が異なるため、両方を組み合わせて運用することで、より安全なデータ管理が可能になります。
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料金体系
プランについて
kBackupは、利用できる機能に応じて4つのプランが用意されています。また、バックアップ容量は全プラン共通で「200GB」です。
| プラン名 | ライト | スタンダード | プレミアム | プロフェッショナル |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | ¥10,000/月 ¥120,000/年 |
¥16,000/月 ¥192,000/年 |
¥20,000/月 ¥240,000/年 |
¥35,000/月 ¥420,000/年 |
| 定期バックアップ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| アプリテンプレートのバックアップ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 添付ファイルバックアップ | ○ | ○ | ○ | |
| リアルタイムバックアップ | ○ | ○ | ||
| 外部バックアップ | ○ | |||
| 全レコードリストア | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1レコードリストア | ○ | ○ | ○ | ○ |

プラン検討時のポイント
プラン検討のポイントは3点です。
添付ファイルのバックアップが必要か
見積書や契約書などの「添付ファイル」を保存しているアプリでは、添付ファイルのバックアップが利用できる「スタンダードプラン以上」が選択肢となるでしょう。データの更新は頻繁に行われるか
ユーザー数が多く、レコードが頻繁に更新されるアプリを利用している場合は、定期バックアップだけではカバーできないケースがあります。そのような環境では、リアルタイムバックアップが利用可能な「プレミアムプラン以上」が選択肢となるでしょう。
kintoneデータの利活用を予定しているか
kintoneからデータを出力し、BIツールなどで分析や統計を行うという場合、外部バックアップが可能な「プロフェッショナルプラン」がが選択肢となります。
「Microsoft OneDrive」や「Google Drive」へバックアップデータを転送できるため、Power BIやLooker Studioへの連携が容易となります。ただし、対象は定期バックアップのデータのみであること、外部バックアップからの直接のリストが出来ないことなどには注意が必要です。
導入時の注意点
kBackupを導入する際には、事前にいくつか確認しておきたいポイントがあります。運用をスムーズに開始するためにも、導入前に基本的な設定や運用方針を整理しておくことが重要です。
APIトークン管理
kBackupは、kintoneのAPIを利用してデータのバックアップを取得する仕組みのため、対象アプリのAPIトークンが必要です。そのため、APIトークンの権限設定や管理方法については、あらかじめ社内ルールを定めておくと安心です。
また、APIトークンが流出すると、悪意のある第三者によって不正にデータへアクセスされるリスクがあります。トークンの取り扱いには十分注意し、必要最小限の権限設定や適切な管理を徹底することが重要です。
保存容量
バックアップを継続して取得していくと、データ量や添付ファイルの容量に応じてバックアップデータの保存容量も増えていきます。
特に、添付ファイルを多く扱うアプリではバックアップデータの容量が大きくなることもあるため、バックアップ対象アプリのデータ量をあらかじめ把握しておくことが重要です。運用開始後も、バックアップ状況や保存容量を定期的に確認しておきましょう。
復元手順の確認
バックアップは、単に「取得していること」だけでなく、必要なときに確実に復元できることが重要です。
万が一のトラブルに備えて、リストアの手順や復元対象アプリの構成を事前に確認しておくことが望ましいでしょう。また、必要に応じてテストリストアを実施し、実際にデータが復元できることを確認しておくことも重要です。
こうした準備を行っておくことで、トラブルが発生した際にも慌てることなく、迅速に対応できるようになります。
\ kintoneのプロが対応 /
まとめ
いかがでしたでしょうか?
kintoneを業務システムとして活用する場合、バックアップは重要な要素です。
手作業やスクリプトでの運用も可能ですが、継続的な管理を考えると専用サービスの活用も有効な選択肢になります。
kBackupは、データや添付ファイルのバックアップ取得から履歴管理、データ復元までをまとめて管理できるサービスです。
こうした仕組みを導入し、担当者に依存しないバックアップ運用を整えることで将来見据えたシステム構築を進めることができます。
また、他にも「gusuku Deploit」や「cli-kintone」などの別のバックアップ手法も詳しく解説しています。自社に合った最適な方法でバックアップを実現しましょう!


kintone導入はルーブピークへ

kintoneの力は非常に強力ですが、基本機能だけでは解決できないような要件や課題も存在します。そんな時は、業務理解に応じたアプリ設計や最適な連携サービスを選択することが重要です。
Lubepeak株式会社では、kintoneの力を最大限に引き出し、小規模・中小企業の業務に沿ったkintoneシステムを開発しています。
kintone定額開発サービス「KYOSOU」
kintoneの導入や運用管理の見直しをご検討されているという企業様は、お気軽にお問い合わせください。
Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援
<主なサービス>
・ kintoneシステム開発サービス 「KYOSOU」
・ kintoneプラグイン提供サービス 「Plugin to Peak」2026年1月
Lubepeak株式会社が「サイボウズオフィシャルパートナー」に認定


この記事を書いた人


































































