最終更新日時:2026年3月4日
kintone × 生産管理システムの導入事例|業務の見える化とプロトタイプ開発で進める社内DX

お客様プロフィール
- 企業名
- フィーロ株式会社
- 代表名
- 久下 幸典
- 住所
- 京都府舞鶴市魚屋261-26
- 事業内容
- ウェディングドレス・タキシード・アクセサリーの企画・製造・卸業
導入経緯
フィーロ株式会社様は、京都府に拠点を置く、「ウェディングドレス」や「タキシード」などの企画・製造を事業としている企業です。

同社では、各業務の担当者数が少数のため「業務の属人化」が生じていました。また、FAXや紙の受注伝票を使用するなど、一部アナログな業務が残っており、「業務のムダ」が多く存在する状況でした。
そこで、「これまでのExcelや紙中心の受発注業務から、担当者によらず誰でも使えるkintoneを活用した受発注システムを導入し、社内のDXを推進したい」と弊社へ相談いただきました。kintoneとプラグイン(専用拡張機能)を組み合わせ、「案件の生産管理」、「請求管理」、「外部に向けた帳票類のメール送信機能」、「グラフ機能による売上管理」などの機能で業務改善を実現されました。
今回は、MD(商品管理者)の福島様に、システムの導入で得られた効果や今後の展望についてお話を伺いました。
【 課題 】
各業務の担当者が少数で、業務が属人化しており、記憶に頼る業務が多く存在する。
請求管理では、顧客別の締め日を手書きしているため、入金管理の漏れやミスが生じている。
売上管理では、手書きの受注伝票をExcelへ転記して集計しているため、リアルタイム性が低く、多くの工数がかかっている。
【 解決策 】
現行業務のAs-Is 分析から業務フローを再設計し、属人化しない標準的な業務プロセスを明確化
再設計した業務フローに基づき、受注 → 発注 → 生産 → 納品 → 請求 → 入金までを一気通貫で管理できるkintoneシステムを構築
受注データを起点に、発注書・請求書・納品書・出荷明細書などを自動出力
顧客や外注先工場へ、帳票(PDF)をメール送信できる仕組みを構築
ステータスで案件の進捗状況を管理し、各担当者の作業リストや実績を見える化
原価計算機能を組み込み、提案金額の算出をシステムでサポート
【 効果 】
転記作業・手書き管理が不要となり、受注〜請求までの事務工数を大幅に削減
顧客別の締め日に応じた請求業務が自動化され、入金漏れ・請求漏れが解消
案件や生産の進捗がリアルタイムで可視化され、担当者間の情報共有がスムーズに
発注書・納品書など各種帳票が自動生成・メール送信できるようになり、外注先・顧客との連絡が効率化
原価・利益率が見える化され、営業提案時の金額算出がスピーディーかつ正確に

事例詳細
Q. どのような背景で「kintone(キントーン)」の導入を検討されたのでしょうか?
A. 受注から発注、生産、検品、納品、請求までの業務が積み重なり、全体の流れが把握しづらくなっていました。そこで、業務を整理し直す必要があると感じ、柔軟に設計できる「kintone」の導入を検討しました。
具体的には、少人数で業務を回していることもあり、各案件が今どの工程にあるのか、次に何をすべきかを都度確認しながら進める場面が増えていました。
当社では、FAXや紙の複写式伝票を使った受注管理が残っており、営業担当が受注内容を紙で受け取り、事務員がExcelへ転記する運用が中心でした。
生産指示や検品、請求に関わる情報も分散していたため、生産から請求までを一連の流れとして把握することが難しい状況でした。特に、生産管理から請求にかけては、発注内容や進捗状況、請求タイミングの確認に手間がかかり、売上や案件状況をリアルタイムで把握しづらい点が課題だと感じていました。
私はMD(商品管理者)という立場ですが、業務の流れを一度整理すれば、現場の負担を減らしながら安定して回せるのではないかと考えるようになりました。
【 システムの構成イメージ 】

Q. 「kintone(キントーン)」の導入にあたって、最初はどのように進めていきましたか?
A. 最初に取り組んだのは、いきなりシステムを作ることではなく、自分たちでドレスや顧客などのマスターを整理し、「kintone(キントーン)」に入力してみることでした。
マスタアプリを作る中で、どの情報がどの業務で使われるのかを改めて意識するようになりました。
その上で、受注から発注、生産、検品、請求までの業務を整理し、実際の業務に近い形でプロトタイプを作りながら確認を進めました。
事前に「kintone」をある程度触っていたこともあり、画面を見ながら具体的な話ができたので、全体としては比較的スムーズに構築を進行できたと思います。
進め方としては、現在の業務フローを確認しながら修正し、その内容を踏まえてシステム化後の業務フローを作ってもらい、業務に合う形に調整していきました。また、構築段階では「操作画面」や「出力される帳票」などを確認しながら何度か修正を行いました。
【 システム化後の業務フロー 】※一部抜粋

Q. 導入後、どのような感想をお持ちですか?
A. まずはシステム化できたことを大変嬉しく思います。工程の進捗が見える化され、社内での情報共有がスムーズになりました。
また、見積り提案のタイミングで利益率が表示されるようにしたことで各自の原価意識も変わり、売上進捗がグラフにより明確となることで、皆で同じ目標を追いかけるという団結力もアップしたように感じています。
\ kintoneのプロが対応 /
機能紹介
Q. 導入したシステムついて、具体的な活用方法を教えてください。
1.アプリから「帳票」をワンクリックで出力
見積管理アプリや発注管理アプリに登録した各レコードから、「見積書」や「発注書」などの帳票をワンクリックで出力できるようにしています。
これまでは、Excelを開いて内容を転記して各種帳票を作成していましたが、現在はkintoneへ入力した内容をそのまま帳票に反映できるため、作業時間が大きく減りました。
帳票の作り直しや修正もレコードを更新するだけで済むので、確認や手戻りが少なくなったと感じています。

2.各レコードから出力した帳票を「メール」で送信
帳票を出力した後、そのままレコード画面からメールを送信できるようにしています。
「件名」、「本文」はテンプレート化して別アプリで管理しているため、担当者別に自由なテンプレートが利用でき、毎回一から文章を考える必要がありません。
送信履歴も別のアプリに残るので、いつ誰に送ったかが分かりやすく、対応漏れの防止やスムーズな引継ぎにもつながっています。

参考:SendGridで送るメール本文のテンプレートをkintoneアプリで管理する方法 : gusuku support
3.ステータス別の顧客リストを「ポータル」に集約
担当する役割ごとにポータルを分けており、それぞれが必要な情報だけを見られるようにしています。
例えば、営業担当者は「見積中」や「帳票未送付」などステータス別の顧客リストを一覧で確認できるため、今どの案件に対応すべきかがすぐに分かります。
また、各担当が日常的に使うアプリや進捗状況もポータル上にまとめているので、画面を切り替えながら確認する必要がありません。
自分の役割に関係のある情報だけが整理されて表示されるため、全体を把握しやすくなり、業務の抜け漏れも減ったと感じています。

\ kintoneのプロが対応 /
今後について
Q. 今後の展望をお聞かせください。
A. 運用開始後も馴染むようにさらにブラッシュアップしていきたいです。
システムの利用を実際に開始してから、「こうすればもっと見やすいかも」や「これをマスタに入れれば良かった」などが出てきます。そこはキントーンだからこそ、小さな修正はお自分達の手でバージョンアップができています。より使いやすいものへ日々進化させていきたいです。
その中で困ったことや相談があれば、引き続きサポートをお願いすることができるため、安心して運用ができています。
利用サービス
kintone(サイボウズ株式会社)
gusuku Customine(アールスリーインスティチュート)
SendGrid(構造計画研究所)
kintone定額開発サービス

Lubepeak株式会社では、kintoneの力を最大限に引き出し、お客様の業務に沿ったkintoneシステムを開発するサービスを提供しています。
kintone定額開発サービス「KYOSOU」
kintoneの導入や受発注管理のシステム化をご検討されているという企業様は、お気軽にお問い合わせください。
※掲載内容は取材当時のものです。
※フィーロ株式会社(Instagram):https://www.instagram.com/filo.dress




















































