投稿日:2025年9月30日
更新日:2026年4月13日
kintone「帳票出力プラグイン」徹底比較5選(有料版/無料版)

kintoneのレコードから見積書や請求書を印刷したいが、実現方法がわからない…
帳票出力プラグインのどれを選べばいいかわからない…
無料の帳票出力プラグインはないの…?
―――kintoneを使用する中で、上記のような悩みや疑問を感じていませんか?
kintone(キントーン)でこのような課題を解決できるのが「帳票出力プラグイン」です。「帳票出力プラグイン」を活用すると、kintoneのレコードから自社のフォーマットで帳票を出力できるようになります。
kintoneは、業務アプリを自由に作成できる便利なツールですが、基本機能でできる帳票出力(印刷)には限りがあります。そのため、自社のフォーマットに合わせた帳票を作成したい場合には、「帳票出力プラグイン」の導入を検討するケースが多くあります。
しかし、一言で「帳票出力」といっても、その方法や活用ツールはさまざまで、料金体系や機能も異なります。そのため、「帳票出力プラグインのどれを選べば良いかわからない…」という声もこれまで多く耳にしてきました。
そこで本記事では、kintoneの「帳票出力プラグイン」の提案や導入の経験が多数あるLubepeak株式会社の平井が、プラグイン選定で失敗しないための比較ポイントと活用メリットを実務目線で解説します。
はじめてkintoneで「帳票出力」を実装したい方に向けて、おすすめの有料プラグインを3つ、無料プラグインを2つご紹介し、それぞれについて丁寧に説明していきます!
kintoneの「帳票出力プラグイン」とは?
kintoneの「帳票出力プラグイン」とは、kintoneアプリ内に登録されたデータを、ExcelやPDFなどの形式で、指定したフォーマットの帳票として出力するための拡張機能を指します。
kintoneの基本機能では、「レコード印刷(画面印刷)」は利用可能ですが、あくまで表示されている画面をそのまま印刷するだけの機能にとどまります。
そのため、「自社の専用フォーマットで見積書を出力したい」「会社のロゴを入れたい」「出力日を右上に表示したい」といった、ビジネスにおいて様々な帳票を必要とする場面では必須ともいえる要望が満たされないケースがほとんどです。

kintone基本機能の「レコード印刷」について
基本機能の「レコード印刷」とは何か?
基本機能の「レコード印刷」は、印刷用に最適化された画面を使ってレコード詳細画面を「Webブラウザーの印刷機能」で印刷できる機能です。この機能で十分な場合は「帳票出力プラグイン」は不要となります。

これはどこかで耳にした話ですが、A4で印刷する場合の横幅は「ユーザー選択」フィールドを3つ横に並べると、幅がちょうどよくなるそうです!
なぜ「帳票出力プラグイン」を使うべきなのか?
kintoneの「帳票出力プラグイン」を導入することで、以下のようなことが可能となります。
「帳票出力プラグイン」でできること
以下のような「できること」により、手作業による転記ミスを防ぎ、事務業務を大幅に効率化できます。「帳票出力プラグイン」は、日々の事務作業を効率化し、より付加価値の高い仕事に集中するための必須ツールと言えるでしょう。
自社フォーマットで帳票を出力(帳票例:見積書、請求書、納品書など)
出力形式が選べる(例:Excel、PDF、Word)
複数のレコードを一覧形式で出力(例:未入金リスト、基幹システム連携用CSVフォーマット)
複数の帳票を一括出力
バーコードやQRコードの挿入
「帳票出力プラグイン(有料版)」おすすめ3選
それでは、数ある「帳票出力プラグイン」の中から、特に評価が高く、多くの企業で導入されている有料プラグインを3つご紹介します。
「帳票出力プラグイン」の特徴比較
今回取り上げるプラグイン3種のそれぞれの特徴は、下記の表の通りです。
| プラグイン名 | 特徴 | 料金(税抜) |
|---|---|---|
| レポトン |
|
月額20,000円 |
| プリントクリエイター |
|
月額7,000円~ |
| gusuku Customine |
|
月額18,000円~ |
①レポトン

「レポトン」は、株式会社ソウルウェアが提供する帳票出力プラグインです。最大の特徴は、kintoneアプリのプラグイン設定画面で簡単に設定できる点です。
レポトン repotone:https://u.repotone.com/
レポトンについては、以下の記事でも詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

出力したい帳票テンプレートを読み込んで使う
レポトンでは、現在利用している帳票をそのままテンプレートとして設定できます。
はじめに、出力したい帳票を「PDF」または「Excel」形式で背景として読み込み、その背景に対してフィールドの値を出力する位置を指定しながら設定を行います。PDF形式で読み込めるため、紙媒体の帳票をスキャンしたデータであっても設定に使用できる点は、大きな利点の一つです。
最近では「用意されたテンプレートから作成する」機能も搭載されており、既存のフォーマットがない方や、新しいフォーマットに変更したい方におすすめです。

レポトンの設定画面について
レポトンでは、下図のように出力したい位置に枠を配置し、フィールドや文字サイズなどを指定して設定します。出力プレビューを確認しながら設定できるため、位置ずれがあった場合も修正しつつ、スムーズに設定を進めることが可能です。

また、1つのアプリで複数の帳票を設定できるため、共通するフィールドの情報を異なる帳票間で使い回すこともできます。
実装後のイメージ
レポトンを設定すると、レコード詳細画面や一覧画面に出力ボタンが表示されます。このボタンをクリックするだけで、帳票をダウンロードできます。

レポトンの機能について
レポトンには、以下のような機能があります。
使い慣れたExcelや紙の帳票をテンプレートとして使用できる
レポトンが提供するテンプレートを読み込んで設定できる(※請求書・見積書・発注書・住所ラベル)
出力日など、帳票出力時に自動でkintoneフィールドの更新ができる
バーコードやQRコードの出力に対応している
宛名ラベルの出力ができる
テーブル、関連レコードのデータを出力できる
一覧出力が可能
出力した帳票をkintoneの添付ファイルフィールドや対応ドライブ(DropboxやGoogleドライブ)へ自動保存できる
ファイル名をレコード情報から動的に生成できる
ユーザーのロール・組織、レコードのステータスによって出力を制御できる
<レポトンの強み>
とにかく設定が簡単
既存の帳票フォーマットを流用できるため、レイアウトを1から作成する手間がかかりません。また、設定画面でプレビューが見れるため細かな出力位置の調整がしやすいです。教育コストが低い
直感的な操作に加え、アップロードした帳票ファイルをAIが解析して設定をアシストしてくれる「AI設定サポート」機能があるため、専門知識がなくてもスムーズに導入できます。また、設定に関する不明点はメールで問い合わせが可能なため、安心して利用を開始できます。柔軟な出力設定
レコード詳細画面だけでなく、一覧画面からの複数レコードに対する一括出力も可能です。(※出力された複数の帳票は、ZIPファイルでダウンロードできます。)
<レポトンの弱み>
Webベースのレイアウトエディタがない
読み込んでいたフォーマットが変更となった場合は、元となるテンプレートを差し替え、再度読み込む必要があります。出力元のレコードは、自分で作らないといけない
1案件を1つのレコードで作成していて、複数案件をまとめた1つの請求書を作りたい時は、その請求書の出力元となる1つのレコードは別途作る必要があります。
【料金】レポトンのプラン別料金比較
| サブスク | 買い切り | ||
|---|---|---|---|
| レポトン Pro 月額22,000円 | レポトン PDF 220,000円 | レポトン Excel 220,000円 | |
| 出力形式 | PDF/Excel | Excel | |
| 明細・単票出力 | ✓ | ✓ | ✓ |
| 一覧出力 | ✓ | ― | ― |
| ラベル出力 | ✓ | ― | ― |
| 一括出力 | ✓ | ― | ― |
| AI設定サポート機能 | ✓ | ― | ― |
| 外部連携 | ✓ | ― | ― |
| その他機能(バーコード出力など) | ✓ | ― | ― |
②プリントクリエイター(PrintCreator)
「プリントクリエイター」は、トヨクモ株式会社が提供する帳票出力プラグインです。kintone連携サービスの中でも特に知名度が高いプラグインの一つで、専門知識がなくてもWebブラウザ上のマウス操作で設定ができる手軽さが人気を集めています。
また、プリントクリエイターは、サイボウズ社が優れたパートナーを表彰する「CyPN Report」において、4年連続で最高評価を受賞しています。
PrintCreator(プリントクリエイター) | トヨクモのkintone連携サービス:https://www.kintoneapp.com/print-creator
プリントクリエイターの設定は簡単なのか
プリントクリエイターでは、下図のように出力したい位置にエレメントを配置し、「表示内容」・「書式」を設定します。エレメントはコピーして利用できるため、効率よく設定できる点が特徴です。
また、出力結果のプレビューを確認しながら設定できるため、位置ずれがある場合も調整しつつ、スムーズに設定を進めることができます。

プリントクリエイターの特徴について
プリントクリエイターには、以下のような機能があります。
ドラッグ&ドロップでレイアウトを自由に作成できるWebエディター機能
一覧画面から帳票を一括出力できる
ファイル名をレコード情報から動的に生成できる
オンラインで完結できる「電子契約機能」を搭載している
トヨクモ社の別のプラグインとの連携でできること2選
<連携1:フォームブリッジ(FormBridge)との連携について>
フォームブリッジは、トヨクモ社が提供するkintoneと連携可能な「Webフォーム作成サービス」です。プリントクリエイターと連携することで、フォームブリッジで作成したWebフォームへの回答内容をもとに、書類を出力できます。
フォーム送信後に表示される回答完了画面に出力ボタンを表示し、入力されたデータをPDFとして出力することが可能です。
これにより、取引先担当者をはじめとしたkintoneユーザーではない方でも、帳票をダウンロードできるようになります。

(▼FormBridge(フォームブリッジ)に関する記事はこちら)

<連携2:ケイビューワー(kViewer)との連携について>
ケイビューワーは、トヨクモ社が提供する、kintone内の情報を外部公開するためのサービスです。プリントクリエイターと連携することで、ビューに表示されているデータをもとに、ビュー上から帳票を出力できます。
この連携を利用すれば、kintoneのアカウントを持っていないユーザーにも帳票を出力してもらうことが可能です。

(▼「kViewer(ケイビューワー)」に関する記事はこちら)

<プリントクリエイターの強み>
電子署名法に対応した電子契約機能を持つ
kintoneで出力した「契約書」を契約者に送信し、電子契約を行うことが可能です。(※利用には「プロフェッショナル」プランが必要です)同社の別プラグイン(Toyokumo kintoneApp製品)と連携できる
フォームブリッジで回答された情報を元に見積書を自動作成したり、ケイメーラー(kMailer)と連携して電子契約のメールを自社ドメインで送信したりできるようになります。誰でも簡単に設定可能
今使っている書類フォーマットをそのまま利用し、マウス操作だけで簡単に設定が可能です。
<プリントクリエイターの弱み>
出力形式は「PDF」のみに対応
Excelでの出力が可能なプラグインもありますが、プリントクリエイターはPDFのみの出力となります。設定者には「ユーザーライセンス」の付与が必要
権限管理で安全にデータを保護できる仕組みではありますが、設定者の数に応じてライセンス費用が発生します。
【料金】PrintCreatorのプラン別料金
簡易的な書類出力なら
テーブルや画像を取り込むなら
複数書類の一括出力や、時間指定出力なら
リアルタイム出力や、電子契約を最大限活用するなら
③gusuku Customine(グスク カスタマイン)

中でも、個人的なおすすめの一つが、アールスリーインスティテュートが提供する「gusuku Customine」です。gusuku Customineは、帳票出力だけでなく、プログラミングの知識なしでkintoneの様々なカスタマイズを実現するサービスであり、実現できる数ある機能のうちの一つとして帳票出力機能が使用できます。
あなたのkintoneにノーコードの魔法を- gusuku Customine(グスク カスタマイン):https://customine.gusuku.io/
gusuku Customineの設定方法について
gusuku Customineでは、下図のようにテンプレートとなるExcelファイルを準備します。Excelには「$(フィールドコード)」のようなコマンドを、出力したいセルに入力して作成します。
このテンプレートを使用し、gusuku Customineのアクションである「Excelを出力する」や「PDFを出力する」を実行することで、設定した帳票を指定した形式で出力できます。

gusuku Customineの特徴について
gusuku Customineには、以下のような機能があります。
基本的な設定は、Excelのテンプレートを作成することで行う
Excelで設定するため、レイアウトの調整が容易である
PDF・Excel形式での出力に対応している
他のカスタマイズと連携することで、より高度な業務プロセスの自動化を実現できる
Excelテンプレートの作り方次第で、グラフの埋め込みやピボットテーブルの表示が可能である
<gusuku Customineの強み>
帳票出力以外のカスタマイズが可能
帳票出力だけでなく、入力制御やプロセス管理の自動化など、kintoneを幅広く機能拡張したい場合に最適です。柔軟なカスタマイズ性
他のプラグインでは実現できないような、複雑な条件での帳票出力を設定できます。コストパフォーマンス
帳票出力を含む複数のカスタマイズを一つのサービスで実現できるため、結果的にコストを抑えられます。
<gusuku Customineの弱み>
学習コストがかかる
多機能な分、使いこなすにはある程度の慣れが必要です。レイアウト作成にはExcelの知識が必須
帳票のテンプレートはExcelで作成します。そのため、Excelの機能をフルに活用した自由度の高い帳票を作成できる一方で、複雑なレイアウトを実現するには相応のExcelスキルが求められます。Excel操作に不慣れな方にとっては、設定のハードルが高いと感じる可能性があります。
【料金】gusuku Customineのプラン別料金
gusuku Customineを実運用で利用する場合、最低でも「月額プラン」の契約が必要となります。カスタマイズを行うアプリ数に応じて選択すべきプランが異なるため、アプリの設計内容によって契約プランが変わる点も特徴の一つです。
- 期間の制限なし
- 1アプリスロット
- 実行回数制限あり
- 2ヶ月間
- アプリスロット数:1000個
- 4アプリスロット
- 月額6,000円でアプリスロット追加可能
- クレジットカード払いのみ
- アプリスロット数に応じて4段階
- 請求書払いのみ
引用:あなたのkintoneにノーコードの魔法を- gusuku Customine(グスク カスタマイン)- 料金・プラン
フリープランでは、帳票を出力できる回数に制限があるため、使用にはご注意ください。
活用事例:kintone × 請求管理システムの導入事例
▼お客様名
株式会社TopKnock様
▼利用サービス
gusuku Customine、じぶんページ、じぶんフォーム、じぶんレコード
▼利用場面
毎月の締め日に複数のレッスンを講師別の大量の「請求書」を、(スケジュール実行により)自動で一括作成できるアプリを作成しました。
日々蓄積されていくレッスンの情報を「講師別」で仕分け、レッスン種類(体験レッスン、通常レッスン、振替レッスンなど)に応じて請求金額が計算されます。
このアプリの導入により、講師の業務管理において以下の効果が出ています。
請求書の作成および送付工数が削減された
複数種類のレッスンに応じた金額の自動計算で、請求書の作成ミスを抑止
(▼事例の詳細はこちら)

無料で使える「帳票出力プラグイン」2選
次に、無料で利用できる帳票出力関連のプラグインを2つご紹介します。有料プラグインほどの多機能さはありませんが、「まずはコストをかけずに試してみたい」「シンプルな印刷機能で十分」という場合には有力な選択肢となります。
①一覧画面印刷プラグイン(TIS)
合同会社ぱんだ商会が提供するこのプラグインは、kintoneの一覧画面を、表示されているそのままのレイアウトで印刷できるようにするものです。基本機能では難しい「一覧の見たまま印刷」をシンプルに実現します。

②印刷設定プラグイン(TIS)
こちらも合同会社ぱんだ商会が提供するプラグインで、kintoneのレコード詳細画面を印刷する際のレイアウトを調整することができます。フィールドの表示/非表示や幅の調整など、基本機能より一歩進んだ印刷設定が可能です。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、kintoneの帳票作成業務を効率化する「帳票出力プラグイン」をご紹介しました。
有料プラグインにはそれぞれに特徴があります。そのため、以下のように自社の目的やスキル、予算などに合わせて選ぶことが重要です。
とにかく帳票出力を実装したいなら「レポトン」
トヨクモ社のプラグインとの連携を見据えるなら「プリントクリエイター」
帳票以外もカスタマイズしたいなら「gusuku Customine」
まずは一度、kintoneの「帳票出力」を試してみてください!
kintone定額開発ならルーブピークへ

kintoneの力は非常に強力ですが、基本機能だけでは解決できないような複雑な要件や課題も存在します。そんな時は、業務理解に応じたアプリ設計やプラグインの活用が必要です。
Lubepeak株式会社では、kintoneの力を最大限に引き出し、お客様の業務に沿ったkintoneシステムを開発するサービスを提供しています。
kintone定額開発サービス「KYOSOU」
帳票出力が必要な業務(受発注管理、請求管理など)への導入実績も多数ございます。kintoneの導入や帳票出力を伴うシステムの開発をご検討されているという企業様は、お気軽にお問い合わせください。
Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援
<主なサービス>
・ kintoneシステム開発サービス 「KYOSOU」
・ kintoneプラグイン提供サービス 「Plugin to Peak」2026年1月
Lubepeak株式会社が「サイボウズオフィシャルパートナー」に認定


この記事を書いた人
顧客の業務改善に向き合える場所
ルーブピークは、「kintone」で企業の課題を共に解決するメンバーを募集しています。
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