投稿日:2026年5月6日
更新日:2026年5月6日
kintone×LINE連携|公式アカウントのトーク履歴をkintoneで一元管理する方法

LINEで受けた問い合わせを、kintoneに都度手入力している…
LINEのトーク内容が把握できず、対応経緯や進捗が分からなくなる…
LINEとkintoneを行き来しながら対応しており、情報が分散している…
――kintoneを使用する中で、このようなお悩みを感じたことはありませんか?
kintone(キントーン)は業務データを一元管理できる便利なツールですが、基本機能だけでは「LINE」のメッセージを自動的に取り込むことができません。
そのため、「LINEで受けた内容をkintoneへ手作業で転記している」「誰がどのメッセージに対応したか把握しにくい」といった課題をよく耳にします。
特に、LINE公式アカウントを顧客対応の窓口として使っている場合、メッセージが増えるほど対応漏れが起こりやすくなります。
こうした課題は、JavaScriptとサーバーを活用したLINE連携のカスタマイズで解決できます。
LINEのトーク内容をkintoneへ自動で連携し、kintone上でトーク履歴を閲覧できる仕組みをつくることで、対応漏れの防止や引き継ぎの効率化が期待できます。
本記事では、kintone×LINE連携の仕組みと、具体的なユースケースを解説します。この記事を読めば、kintoneでLINEのトーク履歴を一元管理するイメージが具体的につかめますので、ぜひ最後までご覧ください。
kintoneとLINE連携の仕組み
kintoneでLINEのトーク履歴を管理するには、Webhook(ウェブフック)と呼ばれる仕組みを活用します。
Webhookとは、「何かが起きた瞬間に、自動で他のシステムへ通知する仕組み」です。LINE公式アカウントにメッセージが届いたタイミングをトリガーとして、そのメッセージ情報を自動的に外部へ送信することができます。
具体的には、以下のような流れで連携が実現できます。
<連携イメージ>
ユーザーがLINE公式アカウントへメッセージを送信する。
LINEがWebhookを通じて、あらかじめ設定したサーバーへメッセージ情報を転送する。
サーバー上のJavaScriptがメッセージ情報を受け取り、kintone APIを通じてkintoneアプリへレコードを登録する。
kintone上でトーク履歴を閲覧できる。
この仕組みにより、担当者がLINEを確認してkintoneへ手入力するというプロセスが不要となります。LINEにメッセージが届いた瞬間に、kintoneへ自動で転記される状態をつくることができるのです。
※本記事では、JavaScriptとサーバーを用いたカスタマイズによる連携方法を中心に紹介します。プラグインによる連携を行う場合は、専用プラグインの利用が必要です。詳細については、別途お問い合わせください。
ユースケース①:公式アカウントへのメッセージをkintoneで管理・閲覧する
LINE公式アカウントを問い合わせ窓口として運用している場合、メッセージの件数が増えるほど、「どのメッセージに、誰が、どこまで対応したのか」を把握しにくくなります。
LINE公式アカウントのトーク画面はチームで共有できますが、対応状況をkintoneと紐づけて管理する仕組みがない場合、トークごとの進捗状況が分かりづらくなります。
また、LINEグループに公式アカウントを招待し、各担当者が個人アカウントでやり取りするような運用では、担当者が変わった際に過去の対応経緯を引き継ぎにくくなるケースもあります。
そこで、kintoneとLINEを連携することで、以下のような効果が期待できます。
LINEでメッセージを受信したタイミングで、kintoneにレコードを自動登録できる
kintone上でトーク履歴を時系列で閲覧できる
チーム全員が同じ情報をもとに対応状況を把握できる
担当者が変わっても、kintoneを見れば過去のやり取りを確認できる
ここでは、LINE公式アカウントへ届いた次のようなメッセージが、どのようにkintoneへ蓄積・表示されるかを見ていきます。

ユーザーがLINE公式アカウント、またはLINE公式アカウントを招待したグループへメッセージを送信すると、Webhookを経由して下図のようにkintoneにレコードが自動作成されます。
※登録される情報には、メッセージ内容・受信日時・送信元情報などが含まれます。

これにより、担当者はLINEアプリを開かなくても、kintone上で最新のトーク内容を確認できます。
また、グループ別のマスタアプリを作成しておくことで、関連レコード一覧を使って、そのグループに紐づくメッセージ履歴を確認できるようにすることも可能です。

\ kintone×外部連携の実績多数 /
ユースケース②:kintoneで入力した返信内容をLINEへ自動送信する
受信したメッセージをkintoneで管理できるようになると、次に課題となるのが「返信」です。
対応内容をkintoneに記録しながら、別途LINEアプリを開いて同じ内容を送信する場合、二度手間が生じやすくなります。
そこで、返信までの連携を実装することで、以下のような効果が期待できます。
kintone上の返信フィールドに内容を入力するだけで、LINEへ自動でメッセージを送信できる
LINEアプリを開かずに、kintone上で受信から返信までの対応を完結できる
返信内容がそのままkintoneに記録されるため、対応履歴として蓄積できる
具体的には、kintoneのレコードに返信内容を入力して保存したタイミングをトリガーに、サーバーを経由してLINE Messaging APIへリクエストを送信し、該当ユーザーへメッセージを届ける仕組みです。

相手には、通常のLINEメッセージと同じように返信が届きます。

ユースケース①と組み合わせることで、LINEのメッセージ受信から返信送信までの一連の対応を、kintone上で完結できます。担当者がLINEアプリとkintoneを行き来する手間がなくなり、対応履歴も一か所に集約されます。
\ kintone×外部連携の実績多数 /
注意事項
この連携方法には、次のような注意点があります。
注意事項①:kintoneからの返信送信はメッセージ通数にカウントされる
Messaging API自体の利用に追加費用はかかりませんが、kintone側からLINEユーザーへメッセージを送信する場合、その送信はLINE公式アカウントのメッセージ通数としてカウントされます。
LINE公式アカウントには料金プランごとに無料メッセージ通数が設定されており、無料通数を超えて送信する場合は、プランによって追加料金が発生する可能性があります。
そのため、月間の送信件数が多くなる運用では、事前に料金プランと想定送信件数を確認しておくと安心です。なお、ユーザーからメッセージを受信すること自体は、メッセージ通数にはカウントされません。
注意事項②:スタンプは画像として保存できない
ユーザーがスタンプを送信した場合、Webhookではスタンプの識別情報(パッケージID、スタンプID)は取得できますが、スタンプ画像そのものをファイルとして取得・保存することはできません。
また、画像・動画・音声・ファイルなどのコンテンツは、Webhookで受信したメッセージIDを使って取得できますが、LINEプラットフォーム上で一定期間が経過すると自動的に削除されます。
そのため、画像やファイルをkintone側で永続的に管理したい場合は、受信後すぐに外部ストレージやkintoneの添付ファイルフィールドへ保存するなど、別途対応が必要です。
注意事項③:メッセージへのリアクションは検知できない
LINEのリアクション機能(ハートや驚きなどの絵文字リアクション)は、Messaging APIのWebhookイベントとして取得できないため、kintoneへの記録対象外となります。
注意事項④:Webhook URLは1つしか設定できない
LINE公式アカウントのMessaging APIチャネルでは、Webhook URLをチャネルごとに設定します。
そのため、本連携とは別のLINE拡張ツールや外部サービスでもWebhookを利用している場合、Webhookの送信先が競合する可能性があります。
複数ツールの併用を検討している場合は、Webhookを中継するサーバーを用意するなど、事前に全体構成を確認しておく必要があります。
\ kintone×外部連携の実績多数 /
まとめ
いかがでしたか?
LINEとkintoneの間に人の手が介在する限り、転記漏れや対応遅延のリスクはなくなりません。
JavaScriptとサーバーを活用したカスタマイズを行うことで、「LINEにメッセージが届いたら自動でkintoneへ登録される」「kintoneから返信すればLINEへ自動送信される」という仕組みを構築できます。
これにより、対応漏れの防止や業務効率の向上、対応履歴の一元管理が期待できます。
LINEを顧客対応の窓口として活用している場合は、まず問い合わせ管理など、効果を実感しやすい領域から取り入れてみることがおすすめです。
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kintone定額開発サービス「KYOSOU」
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Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援
<主なサービス>
・ kintone定額開発サービス 「KYOSOU」
・ kintoneプラグイン提供サービス 「Plugin to Peak」2026年1月
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