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【連携コネクタ】kintone×Excel for the web連携|Excelの既存資産をkintoneで活かす方法とは?

kintoneを導入したが、現場ではExcelを使用している社員が多く、データの二重入力が発生している
スタッフの入れ替わりが多く、そのたびにkintoneユーザーの追加・削除が必要になっている
kintoneで管理しているデータをExcelの報告書に転記しており、毎月のレポート作成に時間がかかっている
―――kintoneを使用する中で、このようなお悩みを感じたことはありませんか?
kintone(キントーン)は、顧客情報や案件情報、日々の業務データを一元管理できるクラウドサービスです。
しかし、kintoneを導入しても、すべての業務をExcelから移行できるとは限りません。現場で使い慣れたExcelを残したり、社内で決められたExcelの報告フォーマットを継続して使用したりするケースもあります。
このような環境では、Excelに入力された情報をkintoneへ転記したり、kintoneから取得したデータをExcelで集計し直したりする作業が発生します。また、派遣スタッフや外部協力会社が関わる業務では、kintoneのユーザー管理が負担になる場合もあります。
こうした課題に対応する方法の一つが、サイボウズが提供するオプションサービス「連携コネクタ」です。
連携コネクタを利用すると、Excel for the webに追加したデータをkintoneへ自動登録したり、kintoneのレコード情報をExcelへ反映したりする処理を、ノーコードで設定できます。現場ではExcelでの入力を継続しながら、管理者はkintoneでデータを管理するといった運用も可能です。
本記事では、連携コネクタを利用したkintoneとExcel for the webの連携について、2つの具体的なユースケースと実際の設定画面をもとに解説します。
なお、連携コネクタの基本機能や料金プラン、利用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

- 連携コネクタでExcel for the webとkintoneを連携する方法
- ユースケース①:Excel for the webの入力内容をkintoneへ自動登録する
- Excelの新規行を検知してkintoneへレコードを追加
- 実際にExcelへ入力すると、kintoneへ自動登録される
- ユースケース②:kintoneのレコード追加・更新に応じてExcelのレポートを自動更新する
- kintoneのレコード追加・編集を検知してExcelの行を更新
- kintoneの売上データをExcelの既存レポートへ反映
- 既存のExcelレポートを活かしながら転記作業を削減できる
- まとめ
- kintoneとExcelの連携に関するご相談はルーブピークへ
連携コネクタでExcel for the webとkintoneを連携する方法
「連携コネクタ」は、kintoneやGaroonとMicrosoft 365の主要サービスをノーコードで連携できる、サイボウズが提供するオプションサービスです。Excel for the webとの連携では、Excel側の行追加やkintone側のレコード追加・編集などをきっかけに、あらかじめ設定した処理を自動実行できます。
具体的には、以下のような連携が可能です。
Excel for the web→kintone:Excelへの新規行追加を検知し、入力内容をkintoneへレコードとして登録する
kintone→Excel for the web:kintoneのレコード追加・編集を検知し、Excelの行へデータを追記・更新する
たとえば、複数のスタッフが日報をExcelへ入力し、管理者がkintoneで実績を確認する運用や、kintoneで管理している月次売上データをExcelのレポートへ反映する運用などが考えられます。
連携コネクタでは、処理を開始する条件となる「トリガー」と、実行する処理である「アクション」を組み合わせて、連携内容を設定します。
なお、Excelからkintoneへデータを登録する場合と、kintoneからExcelへデータを反映する場合では、それぞれシナリオを設定する必要があります。
また、Excel for the webには「新規行の検知」というトリガーが用意されていますが、既存行の編集を検知するトリガーは、公式の対応機能一覧には掲載されていません。そのため、Excelで入力済みのデータを修正する場合も含め、どちらのサービスでデータを管理・更新するのかを事前に整理しておきましょう。
ここからは、実際に作成した2つのシナリオをもとに、具体的な連携方法を解説します。
ユースケース①:Excel for the webの入力内容をkintoneへ自動登録する
kintoneを導入していても、現場スタッフが日報や作業実績をExcelで管理しているケースは少なくありません。
たとえば、複数の店舗や拠点でExcelの日報を使用し、管理者がその内容をkintoneへ転記している場合です。
このような運用では、次のような課題が発生します。
スタッフがExcelへ入力した日報を、管理者がkintoneへ手作業で転記している
スタッフの入れ替わりが多く、kintoneのユーザー管理に手間がかかっている
Excelとkintoneで情報が分かれており、日々の実績を確認するまでに時間がかかる
こうした業務では、Excel for the webの新規行を検知し、その内容をkintoneへ自動登録する仕組みが有効です。現場スタッフは従来どおりExcelへ入力し、管理者はkintoneに登録された情報を確認するという役割分担を実現できます。
Excelの新規行を検知してkintoneへレコードを追加
ここでは、複数の店舗がExcel for the webで日次の売上や客数を入力する「店舗日報」の運用を想定します。
Excelには、日付、店舗、天気、売上、予算、前年度同日売上、お客様数、その他連絡事項などの項目を用意しています。連携コネクタでは、[Excel for the web:新規行の検知 → kintone:レコードの追加]のようなシナリオを作成します。

このシナリオでは、Excel for the webに新しい行が追加されたことを検知すると、kintoneの「レコードの追加」アクションが実行されます。
あらかじめExcelの列とkintoneのフィールドを対応付けておくことで、入力された日報の内容をkintoneへ登録することができます。
実際にExcelへ入力すると、kintoneへ自動登録される
今回は、Excel for the webの店舗日報に、新宿店の売上データを追加しています。
▼Excel for the webへ売上データを1行追加

この行を追加すると、連携コネクタのシナリオが実行され、kintoneの「店舗日報」アプリに新しいレコードが作成されます。
▼自動反映されたkintoneのレコード

kintone側では「予算比」や「前年比」、「客単価」などの計算結果も表示されています。また、Excelで入力した日付や店舗名、売上金額などがkintoneの各フィールドへ反映されており、新しいレコードが作成されたことを確認できます。
このような仕組みを利用すると、現場スタッフは従来どおりExcelへ日報を入力し、管理者はkintoneに登録された売上や客数を確認できます。毎日Excelからkintoneへデータを転記する必要がなくなるため、入力の手間や転記ミスを減らせます。
さらに、現場スタッフがExcelへの入力のみを担当する運用であれば、スタッフ一人ひとりにkintoneのユーザーアカウントを付与する必要はありません。そのため、スタッフの入れ替わりが多い業務でも、kintone側のユーザー追加・削除にかかる手間を減らせます。
ユースケース②:kintoneのレコード追加・更新に応じてExcelのレポートを自動更新する
kintoneには、レコードに登録されたデータを集計し、グラフとして表示できる機能が標準で備わっています。売上推移や案件数、担当者ごとの実績などを確認する場合には、基本機能のグラフでも対応できます。
一方、社内で決められたExcelの報告フォーマットを使いたい場合や、Excelの関数・グラフを使って集計したい場合には、kintoneからデータを転記する作業が発生することがあります。
たとえば、以下のようなケースです。
kintoneのグラフでは社内の報告フォーマットに合わせられず、Excelで作り直している
kintoneで管理している売上データを、毎月Excelのレポートへ転記している
Excelの関数や複数のグラフを使ったレポートを継続して利用したい
なお、kintoneの標準的なグラフ機能については、以下の記事でも解説しています。
▼関連コラムはこちら
kintoneで「グラフ」を表示する方法3選|【基本機能/プラグイン/BIツール】
kintoneのレコード追加・編集を検知してExcelの行を更新
ここでは、kintoneの「年間売上」アプリに登録された月別の売上データを、Excelの年間売上レポートへ反映する運用を紹介します。
kintone側では、年月、売上合計、客数合計、予算などの情報を管理しています。一方、Excel側には、月別売上の推移を確認できる折れ線グラフや、売上と客単価の関係を確認する散布図を用意しています。
そこで、[kintone:レコード追加/編集の検知 → Excel for the web:行の追記/更新]という構成のシナリオを用意します。

このシナリオでは、kintoneの「年間売上」アプリでレコードが追加・編集されると、連携コネクタがその変更を検知します。そして、Excel for the webの「行の追記/更新」アクションが実行され、シナリオ内で対応付けたExcelの列へデータが反映されます。
Excel側の集計やグラフは、反映されたデータをもとに表示される仕組みです。
kintoneの売上データをExcelの既存レポートへ反映
今回は、kintoneの「年間売上」アプリで、2025年8月の売上データを管理しています。
▼kintoneの「年間売上」アプリ

このレコード情報が、連携コネクタを通じてExcel for the webへ反映されます。
▼Excel for the webの「年間売上レポート」

実際のExcel画面では、2025年8月の行に、売上合計4,063,329円、客数合計499人、予算4,600,000円が反映されています。また、Excel側では予算達成率88%や客単価8,142.94円などが表示されており、これらの数値を既存のグラフでも確認できます。
今回のExcelレポートでは、月ごとの売上合計と予算を比較する「売上予算比(折れ線グラフ)」と、売上合計と客単価の関係を確認する「売上・客単価相関(散布図)」を用意しています。
なお、連携コネクタがExcelのグラフそのものを自動生成しているわけではありません。 今回は、あらかじめExcel側に設定したグラフへ、kintoneのデータを反映する構成です。
既存のExcelレポートを活かしながら転記作業を削減できる
この仕組みを利用すると、kintoneで管理している売上情報をExcelへ自動反映できるため、担当者が毎月データをコピーして貼り付ける手間を減らせます。また、Excelの既存レイアウトや集計式を継続して利用できるため、社内で使用している報告フォーマットを一から作り直す必要もありません。
ただし、Excelへ反映するデータの範囲や、追加・更新する行の判定方法は事前に設定する必要があります。特に既存行を更新する場合には、kintoneのどのレコードとExcelのどの行を対応させるかを整理しておきましょう。
なお、連携コネクタでは、Excelの「セルの更新」や「範囲の値のクリア」といったアクションも利用できます。これらを組み合わせることで、既存のExcelファイルに必要なデータを書き込み、あらかじめ作成した帳票フォーマットへ反映することも可能です。
サイボウズの公式Tipsでは、kintoneの見積データをExcelへ転記し、Excel上で作成した見積書フォーマットを使ってPDFとして保存する方法も紹介されています。
参考:kintoneの見積データをExcel for the webに自動転記して見積書を出力する方法(cybozu developer network)
まとめ
連携コネクタを利用すると、Excel for the webに追加したデータをkintoneへ自動登録したり、kintoneのレコード情報をExcelの既存レポートへ反映したりできます。
今回紹介した店舗日報の例では、現場スタッフがExcelへの入力を続けながら、管理者はkintoneで売上や客数を確認する仕組みを構築しました。また、年間売上レポートの例では、kintoneの売上データをExcelへ反映し、既存のグラフや集計式を利用しています。
このように、Excelとkintoneそれぞれの用途に合わせて連携を設定することで、データの転記やレポート作成にかかる手間を減らせます。
kintoneとExcelの連携に関するご相談はルーブピークへ
Lubepeak株式会社では、kintoneの導入支援から、連携コネクタなどを活用した外部サービスとの連携設計・構築まで対応しています。
「Excelに入力した日報をkintoneへ自動登録したい」「kintoneの売上データを既存のExcelレポートへ反映したい」など、現在の業務フローやExcelファイルの構成を確認したうえで、必要な連携方法をご提案します。
kintoneとExcelの連携や、外部サービスを活用した業務の自動化をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援2026年1月
Lubepeak株式会社が「サイボウズコンサルティングパートナー」に認定2026年6月
Lubepeak株式会社が「サイボウズプロダクトパートナー」に認定2026年10月
kintone連携チャットツール「ChatCrew」をリリース

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