投稿日:2025年10月9日

    更新日:2026年10月5日

      kintoneで「グラフ」を表示する方法3選|【基本機能/プラグイン/BIツール】

      kintoneで「グラフ」を表示する方法3選|【基本機能/プラグイン/BIツール】
      • kintone(キントーン)に蓄積された売上や件数を、グラフでわかりやすく集計したい

      ―――そんなニーズは多くの現場で共通していることでしょう。

      「経営」や「進捗管理」に使えるようにグラフでわかりやすく可視化ができれば、戦略の説得力も増し、意思決定がスムーズになります。

      しかし、実際には以下のような悩みを抱えているケースも少なくありません。

      • 標準グラフ機能の限界を感じている

      • 複数アプリのデータをまとめられない

      • Excelでの加工から抜け出せない

      本記事では、kintone基本機能のグラフから、プラグインでの拡張、さらに外部BIツールとの連携までをわかりやすく整理します。

      基本機能の「グラフ」でできること

      使用できるグラフの種類(棒グラフ/円グラフ/折れ線/表/クロス集計)

      kintoneの基本機能では、主に以下のようなグラフを作成できます。

      棒グラフ

      • 特徴:数値の大小や比較を視覚的に示すのに最適

      • 用途:売上・件数・進捗などをカテゴリ別で比較

      • 例:「担当者別の案件数」、「月別売上推移」など

      標準棒グラフ

      円グラフ

      • 特徴:全体に対する各項目の割合を直感的に示す

      • 用途:構成比の把握

      • 例:「案件ステータス別の割合」、「売上構成比」など

      標準円グラフ

      折れ線グラフ

      • 特徴:時間経過による変化を表すのに最適

      • 用途:トレンド・推移分析

      • 例:「月ごとの売上推移」、「日別アクセス数」など

      標準折れ線グラフ

      表

      • 特徴:詳細データを一覧で確認できる

      • 用途:具体的な数値確認や比較

      • 例:「案件一覧」、「売上詳細リスト」など

      標準集計表

      クロス集計表

      • 特徴:2軸(縦×横)で集計・分析できる

      • 用途:多角的な傾向分析

      • 例:「担当者×月別売上」、「部署×ステータス別案件数」など

      これらは追加アプリや開発は必要とせず、一覧画面から設定するだけで利用が可能です。

      基本機能のグラフを表示する方法とは?

      基本機能のグラフは、一覧画面右上の「グラフ」アイコンをクリックすると表示できます。
      グラフの種類選択画面が開くので、目的に応じて棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフなどを選択し、データを視覚的に確認できます。

      kintone標準グラフの設定画面

      集計フィールドや分類項目を活用して表現の幅を広げる方法

      標準グラフはシンプルな機能構成ですが、集計対象フィールドや分類項目を工夫することで、より多面的な分析が可能です。

      例えば、売上データを「金額フィールド」で集計しつつ、担当者や案件ステータスで分類すれば、

      • 担当者別の売上

      • ステータス別の受注率推移

      など、経営判断に役立つ多角的な視点を得ることができます。

      さらに、日付フィールドを利用することで、データを時系列で分析することも可能です。
      例えば、

      • 月単位の売上推移を折れ線グラフで表示

      • 四半期単位の件数を棒グラフで集計

      といったように、時間の経過に伴う傾向を視覚的に確認できます。

      例)月単位の売上推移を折れ線グラフで表示

      月ごとの売上推移

      「ドロップダウン」や「ラジオボタン」といった選択肢型フィールドを分類項目に設定することで、

      • 商品カテゴリ別の売上

      • 部署別の申請件数

      など、項目ごとの比較分析にも対応できます。
      選択肢の設計次第で、集計結果の見え方を柔軟にコントロールすることが可能です。

      このように、「どのフィールドを軸にするか」「どうグループ化するか」を工夫することで、基本機能だけでも見せ方の幅を広げられるのがポイントです。

      基本機能のグラフに関する制限事項と回避策

      ただし、標準グラフにはいくつかの制限もあります。

      <基本機能のグラフの制限>

      • 複数アプリのデータを統合して表示できない

      • グラフのデザインやレイアウトの自由度が低い

      • 複雑な条件付き表示やフィルタリングが難しい

      こうした場合は、アプリ設計を工夫して必要なデータを1つのアプリに集約やあらかじめ計算項目を利用して値をレコードに用意、後述する「プラグイン」や「BIツール」の導入を検討するとよいでしょう。

      プラグインでグラフを強化

      プラグイン活用のメリット

      kintoneの標準グラフはシンプルで扱いやすい反面、表現できる種類やデザインに限界があります。

      しかし、「プラグイン」を活用すれば、コードを書かずにノーコードでグラフの種類やデザインを拡張できます。
      プラグインは「kintoneに機能を追加するツール」のようなもので、インストールして設定するだけで、標準では作成できないグラフを簡単に表示できます。

      例えば、複数軸のグラフ表示やカスタム配色・ラベル設定なども、プラグインによって柔軟に実現可能です。

      プラグインでできることの例

      「プラグイン」を利用すると、標準グラフの制約を超えた柔軟な表現や分析が可能になります。

      主な機能拡張の例は、以下の通りです。

      • グラフ種類の追加:
        積み上げ棒グラフ、ドーナツグラフ、散布図、複合グラフなど

      • 複数条件でのフィルタリング:
        担当者別 × 期間別 などの複合条件での集計

      • デザイン調整機能:
        色、ラベル表示、凡例位置などのカスタマイズ

      • ダッシュボード表示:
        複数のグラフを1画面にまとめて表示

      これにより、データ分析の自由度と可視化の質を大幅に向上させることができます。

      kintoneの「グラフ」を強化できるプラグイン2選

      ①kinveniシリーズの「複合グラフ」(株式会社シーアイエス)

      「kinveniシリーズ 複合グラフ」は、kintone基本機能では対応できないような複合グラフや、複数アプリのデータを統合したグラフを簡単に作成できるようにするプラグインです。

      ▼kinveniシリーズの特徴

      kinveniシリーズは、標準グラフの制約を超えて「見せる分析」を実現するプラグインです。
      コード不要で導入でき、経営ダッシュボードや営業分析など、データ活用の幅を大きく広げることができます。

      • 異なるグラフ形式の組み合わせ表示
        例)縦棒グラフと折れ線グラフを重ねて表示し、数量と推移を同時に可視化。

      • 複数アプリのデータ統合
        異なるアプリの情報を1つのグラフにまとめ、全体像を一目で把握。

      • ダッシュボード風レイアウト
        アプリ内に複数のグラフを並べて表示し、重要指標をまとめて確認可能。

      • 柔軟なデザインカスタマイズ
        グラフの色設定や条件に応じた色分けなど、見やすさと表現力を両立。

      • 価格:
        月額 ¥13,200〜(税込)

      ▼イメージ画像

      kinveniシリーズの複合グラフ

      参考:kinveniシリーズ 複合グラフ

      ②krewDashboardの「ダッシュボード」(メシウス株式会社)

      「krewDashboard(クルーダッシュボード)」は、kintoneアプリのデータをピボットテーブルや各種グラフ形式で可視化し、ダッシュボードとして一画面に集約できるプラグインです。

      ▼krewDashboardの特徴

      • 多彩なチャートに対応

      • スライサーやドリルダウンなど、絞り込み・分析機能も搭載

      • 複数アプリのデータを統合して表示可能で、管理者視点のダッシュボードを構築できる

      操作はドラッグ&ドロップ中心で直感的。ノーコードで高機能なダッシュボードを実現できるため、
      経営モニタリング・営業分析・KPI管理などにも最適です。

      ▼ダッシュボードのイメージ

      krewDashboardの画面例

      参考:krewDashboard製品サイト

      ▼krewDashboardに関する記事はこちら

      関連記事:kintoneのダッシュボードプラグイン「krewDashboard」とは?

      プラグイン比較ポイント

      導入を検討する際は、以下の観点で比較すると、自社に合ったプラグインを選びやすくなります。

      • 見栄え(配色・デザインの自由度)
        グラフの色や配置、デザインのカスタマイズ性をチェック。

      • 操作性(条件設定やフィルタリングのしやすさ)
        非エンジニアでも直感的に使えるUIかどうかを確認。

      • コスト(無料/有料プランの有無)
        初期費用・月額費用、ライセンス数などの条件を比較。

      特に、社内でkintoneを広めたい場合は、「自分だけでなく、他のメンバーも迷わず操作できるか」という視点が重要です。
      使いやすさを重視することで、定着率と活用効果の両方を高められます。

      kintoneと「BIツール」の連携で高度なグラフを表示

      BIツールとは?

      BI(Business Intelligence)ツールとは、データを集めて分析し、わかりやすいグラフやダッシュボードに変換してくれるツールのことです。
      kintoneの基本機能やプラグインでも日常業務には十分対応できますが、経営層や複数部署に向けた「計算項目を含んだ高度なレポート」や「グラフを一纏めにしたダッシュボード」を作りたい場合には、BIツールとの連携が効果的です。

      代表的なBIツールと特徴

      • Power BI(Microsoft):
        ExcelやTeamsなどの親和性が高く、社内報告や共有に最適。無料プランも利用可能ですが、会社用のMicrosoftアカウントが必要です。

      • Looker Studio(Google):
        Googleアカウントがあれば無料で利用可能。設定がシンプルで、初めてのデータ可視化にも適しています。

      • Tableau(Salesforce):
        大規模データの分析や高度な可視化に強みを持ち、分析部門や専門チームでの導入実績が多いツールです。

      BIツールを使うと何が変わる?

      • 経営会議用に売上・案件・進捗を1つの画面に集約

      • 部門ごとのデータを切り替えて確認できるダッシュボードを作成

      • Excelでは作りにくい複雑なグラフ(散布図やトレンドライン)も簡単に作成

      これにより、従来は資料を何枚も用意していた会議も、1つのダッシュボードを見せるだけで済むようになります。結果として、報告準備の手間が減り、意思決定のスピードも向上します。

      ▼Looker Studioのレポート画面

      Looker Studioのレポート画面

      参考:Looker Studio でデータを可視化する

      CSVやETLツールを使ったデータ連携の種類と注意点

      1. CSVの入出力で連携:
        kintoneからCSVを出力し、BIツールやスプレッドシートに手動で読み込む方法です。
        最もシンプルで非エンジニアでも扱いやすい手段ですが、エクスポートとインポートの間はデータが未連携状態になります。
        そのため、「月次レポート」や「定期的な集計グラフ作成」など、リアルタイム性を求めない運用に向いています。

        また、「Smart at tools for kintone CSV入出力(M-SOLUTIONS株式会社)」のようなプラグインを利用すれば、CSVの出力・取込を自動化でき、手動作業を大幅に削減できます。

      2. ETLツールでサービス間を連携:
        ETLツールを活用すると、データ抽出・変換・転送を自動で実行できます。CSV連携に比べて手間が少なく、定期的な更新や複数システム間でのデータ統合に向いています。

        例えば、kintoneのデータをETLツール(DataSpider Servista、Qanat2.0)で収集し、BIツールに自動転送すれば、常に最新データを反映したグラフを維持できます。

        ただし、ツールの費用や設定難易度は比較的高いため注意が必要です。

      3. API連携の個別開発(Javascript)で連携:
        APIを利用してkintoneと外部サービスを直接つなぐ方法です。
        開発にはJavaScriptやREST APIの知識が必要ですが、一度構築すれば以降は自動で最新データが反映されます。リアルタイムに近い情報を扱えるため、「毎日の売上推移」「在庫状況ダッシュボード」など、即時性が求められる運用に最適です。

        一方で、保守性が低く変更に弱い点がデメリットです。グラフの追加や集計条件の変更時には、コードの改修が必要になる場合があります。

      ※ETLツール:

      データの抽出(Extract)、変換(Transform)、およびロード(Load)を自動化するソフトウェアです。これにより、企業は異なるシステムからデータを集め、それを一貫性のある形式に変換してデータウェアハウスに格納できます。

      よくあるミスと解決策

      まとめ

      いかがでしたでしょうか?

      kintoneでは、標準のグラフ機能だけでも売上や案件数、進捗状況などを手軽に可視化できます。

      一方で、複数アプリのデータ集計や、より高度なダッシュボードを作成したい場合には、プラグインやBIツールの活用が有効です。

      大切なのは、グラフを作ること自体ではなく、「何を確認し、どのような判断に使うのか」を整理することです。目的に合った方法を選び、kintoneに蓄積されたデータを業務改善や意思決定に活かしていきましょう。

      kintoneでのデータの可視化に関するお悩みはルーブピークまで

      kintoneでのデータ可視化は、基本機能だけでなく、プラグインやBIツールを組み合わせることで、より柔軟に実現できます。

      Lubepeak株式会社では、業務内容やデータの管理方法を整理したうえで、目的に合ったkintoneの設計・開発をご支援しています。

      「データは蓄積されているものの、うまく活用できていない」「集計やレポート作成を効率化したい」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

      Lubepeak株式会社 代表

      平井 将吾

      平井将吾のイメージ画像

      ~ 経歴 ~

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        2021年
        富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社

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        2022年~2025年
        官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援

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        2025年10月~
        Lubepeak株式会社を設立。
        中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援

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        2026年1月
        Lubepeak株式会社が「サイボウズコンサルティングパートナー」に認定

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        2026年6月
        Lubepeak株式会社が「サイボウズプロダクトパートナー」に認定

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        2026年10月
        kintone連携チャットツール「ChatCrew」をリリース

      執筆者保有資格:kintone認定アソシエイト(2021年9月)執筆者保有資格:kintone認定アプリデザインスペシャリスト(2021年9月)認定:サイボウズオフィシャルコンサルティングパートナー認定:サイボウズオフィシャルパートナー
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      主に、kintoneを活用した業務改善支援を行い、お客様の課題整理からシステム構築、運用定着まで伴走しています。

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      主なサービス

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      「試したけどダメだった…」を伴走支援

      KYOSOU(キョウソウ)は、「自分たちでkintone構築に挑戦してみたけど、結局諦めてしまった…」という声に応える、kintone定額開発サービスです。

      早期の段階から「業務フロー」や「システムイメージ」を整理し、業務にフィットするkintoneシステムをお客様と共創します。

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      ChatCrew(チャットクルー)は、社外とのコミュニケーションをkintoneのレコードに紐づけて管理できるkintone連携チャットツールです。

      kintoneのアカウントを持たない顧客や取引先ともチャットでやり取りでき、会話の履歴をレコード上で一元管理できます。さらに、「AIアシスタント機能」を搭載し、日々のタスク管理をサポートします。

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      Plugin to Peakは、kintoneを使い始めたときに感じる「あと少し足りない」を解決するプラグイン提供サービスです。
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