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kintoneのポータルをカスタマイズする方法|基本機能と「こだわり kintone プラグイン」の違いを比較

お知らせ欄が文字だけで、内容が伝わりにくい…
よく使うアプリまで毎回探して開いている…
部署ごとに見せたい情報が違うのに、全員へ同じ画面を表示している…
―――kintoneを使用する中で、このようなお悩みを感じたことはありませんか?
kintone(キントーン)は、業務データを一元管理できる便利なクラウドツールです。なかでも「ポータル画面」は、ログイン後に最初に表示される「業務の入口」であり、多くのユーザーが毎日目にする画面です。
しかし、基本機能だけでポータルを整えようとすると、デザインの自由度や情報の見せ方といった面で限界を感じる場面もあります。
こうした課題は、ポータルをカスタマイズすることで改善できます。工夫次第で、部署ごとの情報の出し分けや業務状況の見える化など、基本機能だけでは難しかった表現も可能になります。
本記事では、kintoneポータルを「基本機能」でカスタマイズする方法と、「こだわり kintone プラグイン」を利用してカスタマイズする方法を比較しながら、それぞれの特徴と向いているケースを解説します。
自社の運用体制に合った方法を選ぶ参考として、ぜひ最後までご覧ください。
なお、本記事は、「こだわり kintone プラグイン」を提供する株式会社ロジカルスタジオ様に確認いただいております。
kintoneポータルとは?
ポータルの役割
kintoneのポータルとは、kintoneのトップページにあたる画面です。

ポータルは、主に次の役割を持ちます。
お知らせや業務情報の共有
よく使うアプリやスペースへの導線
通知や未処理タスクの確認
ポータルは単なるトップページではなく、kintoneで業務を始めるための「入口」として利用される画面です。
多くのユーザーが日常的に目にする画面だからこそ、必要な情報やアプリへすぐにアクセスできるように整えておくことで、kintoneをより使いやすく運用できます。
ポータル改善で得られるメリット
ポータルを見やすく整えることで、次のようなメリットが期待できます。
必要な情報やアプリへ素早くアクセスできる
お知らせや業務状況を共有しやすくなる
対応すべきタスクに気づきやすくなる
kintoneの社内定着につながる
反対に、ポータルが整理されていないと、ユーザーが必要なアプリや情報を探す手間が増えるだけでなく、「今、自分が何を確認・対応すべきか」が分かりにくくなり、kintoneを十分に活用できない原因にもなります。
基本機能でできるポータルのカスタマイズ
基本機能でできること
kintoneには、追加のプラグインを導入しなくても、基本機能だけでポータルを整えるための機能が用意されています。
kintoneにあらかじめ用意されている標準のポータルには、次のようなコンテンツが表示されます。
お知らせ掲示板
通知
未処理
スペース
アプリ
これらは表示・非表示を切り替えることができるほか、「お知らせ掲示板」の内容を編集することで、よく利用するアプリへの導線や社内向けのお知らせなどをまとめて表示できます。
なかでも「お知らせ掲示板」は、文字の装飾や箇条書き、リンクの設定などに対応しているほか、画像を添付することも可能です。
たとえば、アプリアイコンと同じ画像をお知らせ掲示板に配置し、その画像にアプリへのリンクを設定することで、ユーザーが目的のアプリへアクセスしやすい導線を作ることができます。
また、現在のkintoneでは、標準ポータルとは別に「2枚目以降のポータル」を作成し、ウィジェットを使って表示内容やレイアウトを設定することも可能です。
※ライトコースでは、2枚目以降のポータルを作成できません。
2枚目以降のポータルでできること
基本機能には、ポータルの表示内容やレイアウトをより柔軟に設定できる「2枚目以降のポータル」機能があります。これは、2025年7月のアップデートで追加された比較的新しい機能です。

以前は、kintone公式に近いポータルカスタマイズ方法として「Kintone Portal Designer」が案内されていましたが、「Kintone Portal Designer」は2025年5月12日をもって、セキュリティアップデートを含むすべての開発が終了しています。
現在ポータルの表示を工夫する場合は、「2枚目以降のポータル」をはじめとする現行の方法から検討する必要があります。
2枚目以降のポータルでは、「ウィジェット」と呼ばれるパーツを組み合わせることで、次のような表示が可能です。
アプリアイコンを並べ、よく使うアプリへの導線を作成できる
リッチテキストで文字や表、リンクなどを配置できる
レコード一覧やグラフをポータル上に表示できる
通知や未処理など、日常的に確認する情報を配置できる
これらを組み合わせることで、従来の1枚目のポータルと比べて、表示内容やレイアウトを柔軟に設定できます。追加のツールを導入せずに、ポータルを見やすく整えたい場合に、まず検討したい方法です。
2枚目以降のポータルは、kintoneのアプリ作成と同様に、表示したいウィジェットをドラッグ&ドロップで配置できるため、プログラミングの知識がなくても設定できます。
また、ログイン後に最初に表示するポータルを組織ごとに設定することも可能です。たとえば、「営業部には営業部向けのポータル」「管理部には管理部向けのポータル」を表示するといった使い分けができるため、ユーザーごとに必要な情報へアクセスしやすい環境を作ることができます。
なお、標準ポータルの「お知らせ掲示板」を活用する方法として、Wordで作成した表をコピー&ペーストし、その中にアプリアイコンやリンクを配置するといった工夫も可能です。
この方法は、kintone本体の機能ではありませんが、自前のツールでポータルの見た目やアプリへの導線を工夫したい場合に活用できる方法の一つです。
注意事項
2枚目以降のポータルには、以下のような注意事項があります。特に、PC版でのみ表示され、モバイル版では利用できない点には注意が必要です。
追加できる2枚目以降のポータルの上限は、ご契約のコースによって異なります。
- ライトコース:作成不可- スタンダードコース:3枚まで
- ワイドコース:10枚まで(2026/08~)
2枚目以降のポータルは、PC版でのみ表示されます。
ゲストユーザーには、2枚目以降のポータルは表示されません。
基本機能のメリット
基本機能でポータルをカスタマイズする主なメリットには、次のようなものが挙げられます。
kintoneの管理画面から設定でき、専門知識がなくても着手しやすい
プラグインやJavaScriptの保守が不要
プラグインなどの追加費用がかからない
特に、専門的な知識がなくてもポータルの改善を始めやすい点は大きなメリットです。また、基本機能だけで運用する場合は、プラグインやJavaScriptのメンテナンスの必要がありません。
そのため、ポータルが使いづらいと感じた場合には、まず基本機能の範囲で改善できないかを検討するのがおすすめです。
そのうえで、デザインや表示方法に物足りなさを感じた場合は、プラグインなどによるカスタマイズを検討するとよいでしょう。
基本機能の課題
一方で、基本機能には次のような制約もあります。
デザインやレイアウトを細かく自由に調整することは難しい
自由度の高いダッシュボードを作るには限界がある
2枚目以降のポータルでは、グラフやレコード一覧などを配置できるため、基本機能だけでもある程度の情報整理や見える化は可能です。
ただし、配置できるウィジェットやレイアウトには一定の制約があるため、「よりデザインにこだわりたい」「情報を自由なレイアウトで配置したい」といった要望には対応しきれない場合があります。
また、2枚目以降のポータルを利用する場合は、次のような仕様も踏まえておく必要があります。
2枚目以降のポータルは、PC版でのみ表示される
ライトコースを契約中の環境では、2枚目以降のポータルを作成できない
ゲストユーザーには、2枚目以降のポータルが表示されない
こうした基本機能だけでは実現できない要望が出てきた場合、次に検討したいのがプラグインという選択肢です。
プラグインを利用したポータルカスタマイズ
プラグインという選択肢
プラグインとは、kintoneに機能を追加・拡張するためのツールです。基本機能だけでは実現できない表示方法や機能を追加する手段として利用できます。提供されているプラグインの中には、あらかじめ用意された設定画面から機能や表示内容を設定できるものもあり、JavaScriptなどを一から開発せずに導入できます。
そのため、「基本機能では物足りないものの、個別にJavaScriptを開発するほどではない」という場合にも検討しやすい方法です。
「こだわり kintone プラグイン」でできること
ポータルの表現力を高めるプラグインの一例として、「こだわり kintone プラグイン」があります。
株式会社ロジカルスタジオが提供するプラグインで、主な機能として次のようなものが挙げられます。
アプリ・スペース・Webページへのショートカットアイコン
アプリ一覧
リッチテキスト表示
ゲージグラフ、グラフ(棒グラフ、折れ線、円グラフなど)
複数アプリのデータ比較
テーブル表示(レコード一覧)
数値ウィジェット
スペース一覧
開発者用Editor
iframeによる外部コンテンツの表示
ユーザーや組織などに応じた画面の出し分け(アクセス権)
スマートフォン向けのレイアウト設定
ショートカットアイコンやアプリ一覧、グラフ、テーブル、数値ウィジェット、スペース一覧、開発者用Editorなどが提供されています。また、用途に応じて最大10画面を作成することも可能です。
こだわり kintone プラグインでは、kintoneアプリを作るような操作感覚で、必要なウィジェットをドラッグ&ドロップして配置できます。 グラフやテーブル、アイコンなどを組み合わせながら、配置場所やサイズを調整できるため、プログラミングの知識がなくてもポータルのレイアウトを作成できます。
▼こだわり kintone プラグインの設定イメージ

①KPI・予実の可視化
こだわり kintone プラグインでは、kintone内のデータを集計し、グラフや数値としてポータル上に表示できます。なかでも、棒グラフや折れ線グラフでは、2つのアプリのデータを1つのグラフに表示して比較することが可能です。
これにより、基本機能だけでは難しい、2アプリ間のデータを使ったKPI・予実の可視化も実現できます。
たとえば、店舗ごとの予算と実績を別々のアプリで管理している場合、売上データと予算データを組み合わせることで、「店舗別の当月売上予実」のような情報を一つのグラフで確認できます。
▼予実を表示させた例

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②iframeウィジェット
ウィジェットのなかでも、iframeはkintone外のコンテンツをポータル上にまとめて表示できる点が特徴です。iframeとは、外部のWebページやツールの画面を、別のWebページ内に埋め込んで表示する仕組みです。
こだわり kintone プラグインでは、たとえば次のようなコンテンツをポータル上に配置できます。
Power BIやLooker Studioなど、BIツールで作成したレポート画面
Googleスプレッドシート
YouTube
天気予報
地図などの外部コンテンツ
普段利用している外部サービスをkintoneのポータルにまとめることで、複数のツールやWebページを個別に開くことなく、必要な情報へアクセスしやすい環境を作ることができます。
下図は、iframeを利用してGoogleマップを埋め込んだ例です。
▼Googleマップを埋め込んだ例

このように、kintoneの基本機能だけではポータル上に埋め込めない外部コンテンツも、iframeを活用することでまとめて表示できます。
「kintoneの情報だけでなく、日常的に利用する業務ツールや情報も一つの画面で確認したい」という場合に活用できる機能です。
ただし、iframeで表示するコンテンツについて、提供元では動作を保証していません。外部サービスによっては正常に表示できない場合もあるため、埋め込みたいサービスが決まっている場合は、事前に動作を確認しておくとよいでしょう。
③ユーザー・組織・グループに応じたポータルの出し分け
こだわり kintone プラグインでは、複数のメニューを作成し、ユーザー・組織・グループに応じて、ポータルに表示する内容を出し分けることができます。
たとえば、「営業部には営業部向けのメニュー」「管理部には管理部向けのメニュー」のように、ユーザーに必要なメニューだけを表示することが可能です。
設定は、専用の「【ポータル】デザイン設定」アプリから行います。
「レコードのアクセス権」を利用し、ユーザー・組織・グループごとに閲覧権限を設定することで、対象となるメニューの表示・非表示を制御できます。
そのため、営業部向けのウィジェットパネルを作成し、営業部だけに閲覧権限を付与しておけば、他部署のユーザーには表示されません。
また、所属するグループ(ロール)に応じて、ポータルを開いた際に最初に表示するメニューを設定することも可能です。
管理者用のメニューを作成し、「初期表示させるグループ」にグループ「Administrators」を設定すると、Administratorsグループに所属するユーザーには「管理者用」のメニューを最初に表示できます。
▼「初期表示させるグループ」にグループ「Administrators」を設定

▼「管理者用」のメニューを最初に表示

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基本機能とプラグインの比較
基本機能と「こだわり kintone プラグイン」の違いを、次の観点で比較しました。
どの方法を選ぶべき?
ここまで、基本機能とプラグインでできることや、それぞれの特徴を見てきました。ここからは、ケースごとにどちらを選ぶべきかを整理します。
基本機能とプラグインは、どちらか一方が優れているというものではありません。自社で実現したい内容や予算、運用体制に応じて使い分けることが重要です。
基本機能が向いているケース
追加費用をかけず、シンプルなポータルから始めたい場合には基本機能が向いています。
シンプルなポータル運用を想定している場合
コストをかけずに、見やすいポータルを整えたい場合
アプリへの導線やお知らせ、レコード一覧などを整理できれば十分な場合
kintone内のグラフやデータを使って、簡易的に業務状況を見える化したい場合
特に、ポータルを使いづらいと感じているものの、具体的なカスタマイズ要件がまだ固まっていない場合は、まず基本機能から試してみるのがおすすめです。
基本機能が向いていないケース
一方、次のような要望がある場合には、基本機能だけでは対応しきれない可能性があります。
2つのアプリのデータを比較し、予実などをグラフで可視化したい
KPIとなる数値を大きく表示し、ダッシュボードとして活用したい
BIツールや社内サイトなど、外部コンテンツをポータル内に表示したい
スマートフォンでも、カスタマイズしたポータルを利用したい
ウィジェットの配置やサイズなど、レイアウトにもこだわりたい
このように、複数アプリのデータ比較や外部コンテンツの表示、より自由度の高いレイアウトを求める場合は、プラグインによるカスタマイズを検討するとよいでしょう。
プラグインが向いているケース
プラグインは、基本機能よりもポータルの表現力を高めたいものの、JavaScriptによる個別開発までは行いたくない場合に向いています。
特に、「基本機能では実現できない要望が明確になっている」「ノーコードで設定できる範囲でポータルを拡張したい」という場合には、有力な選択肢となります。
本記事で紹介した「こだわり kintone プラグイン」であれば、KPI・予実の可視化やiframeによる外部コンテンツの表示、スマートフォン向けのレイアウト設定などが可能です。
ポータルを単なる「アプリへの入口」としてではなく、業務状況を確認するダッシュボードとして活用したい場合にも検討しやすいでしょう。
まずは基本機能でポータルを整え、そこで実現できない要望が明確になった段階で、プラグインを検討するという進め方がおすすめです。
ポータル改善を成功させるポイント
ポータルを改善する際は、見た目を整えるだけでなく、「誰が」「何のために使うのか」から逆算して設計することが重要です。
特に、次のようなポイントを意識するとよいでしょう。
ユーザーの立場に立ち、目的を明確にする
誰が利用し、ポータルを開いた際に何を確認してほしいのかを整理します。重要な情報を優先して配置する
情報を詰め込みすぎず、お知らせや対応すべき業務など、優先度の高い情報を見つけやすい位置に配置します。よく使うアプリへの導線を作る
日常的に利用するアプリへ、少ない操作でアクセスできるようにします。必要に応じて表示する情報を出し分ける
部署や役割によって必要な情報が異なる場合は、ユーザーに応じてポータルの表示内容を整理します。ユーザーの声をもとに継続的に見直す
一度作って終わりにせず、「情報を探しにくい」「使わない項目が多い」といったユーザーの声をもとに改善していくことも重要です。
ポータルは、表示する情報や機能を増やせば使いやすくなるわけではありません。
まずはユーザーに必要な情報や導線を整理し、基本機能では足りない部分をプラグインで補うという考え方で、段階的に改善していくとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、kintoneポータルをカスタマイズする方法として、「基本機能」と「こだわり kintone プラグイン」を比較しながら、それぞれの特徴や向いているケースを解説しました。
kintoneの基本機能でも、アプリへの導線やグラフ、レコード一覧などを配置し、用途に応じたポータルを作成できます。
一方、予実の可視化やiframeによる外部コンテンツの表示、スマートフォン向けのレイアウトなど、より自由度の高いポータルを作りたい場合には、プラグインの活用が有効です。
まずは基本機能でどこまで対応できるかを整理し、実現できない要望が明確になった段階でプラグインを検討するのがおすすめです。
ぜひ一度、自社のkintoneポータルを見直してみてください。
kintoneポータルのカスタマイズはルーブピークへ
kintoneのポータルを使いやすくするには、単に見た目を整えるだけでなく、「誰に」「どの情報を」「どのように見せるか」を整理したうえで設計することが重要です。
Lubepeak株式会社では、kintone定額開発サービス「KYOSOU」を通じて、現場の業務に合わせたアプリ構築やカスタマイズ、ポータルを含めたkintone全体の改善をサポートしています。
「ポータルを見やすく整理したい」「基本機能とプラグインのどちらを使うべきか分からない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援2026年1月
Lubepeak株式会社が「サイボウズコンサルティングパートナー」に認定2026年6月
Lubepeak株式会社が「サイボウズプロダクトパートナー」に認定

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