投稿日:2026年3月10日
更新日:2026年3月11日
kintone基本機能で「経過年月」を計算する方法を徹底解説

契約開始日から、今まで何年何ヶ月経過したのかを自動で表示したい…
社員の入社日から「勤続〇年〇ヶ月」を表示したい…
kintoneの自動計算でできると思ったが、うまく作れない…
―――kintoneを運用している中で、上記のような悩みを感じたことはありませんか?
kintone(キントーン)では、日付を使った計算を基本機能で行うことが可能です。
例えば、「開始日から終了日までの経過日数」などは、計算フィールドを使うことで自動計算することができます。
一方で、「経過年月」のように年と月を組み合わせた期間を表示しようとすると、少し工夫が必要となります。
特に、月の日数やうるう年の影響があるため、単純な計算式ではきれいに表現できないケースもあるためです。
そこで本記事では、kintoneの基本機能を使い、経過年月をはじめとした「期間」を計算する方法について詳しく解説します。
具体的には、
「経過日数」「月数」「年数」を計算する方法
期間を計算する際の注意点
「勤務継続期間」を計算した場合の例
といった内容を整理しながら、実務で使いやすい形で説明していきます。
「勤続年数」「契約期間」「顧客利用期間」などをkintoneで管理したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
kintone(キントーン)で「経過年月」を計算したい場面
kintoneで「経過年月」を計算したい場面は、実際の業務でも多くあります。
例えば、次のようなケースです。
社員の入社日からの勤続年数
契約開始日からの経過月数
顧客の利用開始からの利用期間
保守契約の経過期間
このような情報を手作業で計算していると、運用負担が増えるだけでなく、入力ミスが発生する可能性もあります。
そのため、日付から自動的に経過期間を計算できる仕組みをアプリ内に作っておくことは、kintone運用において非常に重要です。
kintone(キントーン)の基本機能でできる日付計算
kintoneでは、計算フィールド(自動計算フィールド)を利用することで、日付を使った計算を行うことができます。
kintoneでは日付や日時は内部的に「秒数」で扱われており、日付同士の差を計算すると、秒単位の差分が取得されます。そのため、秒数を日数へ変換することで、経過日数を求めることができます。
例えば、開始日と終了日の差を日数で求める場合、次のような計算式を設定します。
(終了日 - 開始日) / (60*60*24)この計算式では、
1分 = 60秒
1時間 = 60分
1日 = 24時間
という考え方を利用し、秒数を日数へ変換しています。
この仕組みを理解しておくと、経過月数や経過年数の計算にも応用できます。
kintone(キントーン)で「経過年月」を計算する方法
ここからは、kintoneの基本機能を使って「経過年月」を計算する方法を解説します。
方法① 経過日数を計算する
まず基本となるのは、経過日数の計算です。
例えば以下のようなフィールドを用意します。
開始日(日付フィールド)
基準日(日付フィールド)
経過日数(計算フィールド)
そして、経過日数の計算フィールドに次の式を設定します。
(基準日 - 開始日) / (60*60*24)これにより、開始日から基準日までの経過日数を自動的に計算できます。
なお、基準日には「今日」を入力することで、現在時点での経過日数を管理することも可能です。
方法② 経過月数を計算する
次に、経過月数を求める方法です。経過月数は、経過日数をもとに計算できます。
例えば、1か月を30日として換算する方法です。
ROUNDDOWN(((基準日 - 開始日) / (60*60*24)) / 30,0)この計算式では、
開始日と基準日の差を日数に変換
日数を30で割る
小数点を切り捨てる
という処理を行っています。
これにより、「経過月数」を自動計算することが可能です。
方法③ 経過年数を計算する
経過年数についても、同様の考え方で計算できます。
ROUNDDOWN(((基準日 - 開始日) / (60*60*24)) / 365,0)この計算式では、経過日数を365日で割ることで年数を算出しています。
そのため、
勤続年数
契約経過年数
サービス利用年数
といった情報を、自動的に表示することが可能になります。
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期間を計算する際の注意点
うるう年の影響
期間を日数で換算して計算する場合、うるう年(366日)が考慮されず、正しく計算されない可能性があります。
ここでは、退職した人の「勤務継続期間」を算出するケースを例に見てみます。
退職した人の「勤務継続期間」を算出する場合の例
うるう年の影響を受ける例
以下のようなフィールド構成で計算を行う場合、うるう年の影響を受ける可能性があります。
入社日(日付フィールド)
退社日(日付フィールド)
勤続継続期間(計算フィールド、単位:年)
勤続継続期間 = (退社日 - 入社日) / 365例えば、入社日「2020/4/1」、退社日「2025/4/1」の場合、本来の勤続年数は「5年」です。
しかし、この期間には2020年・2024年のうるう年が含まれており、実際の日数は「1827日」となります。これを365日で割ると「5.005年」です。
つまり、ちょうど5年であっても「5.01年」と表示され場合があり、差分が一定値に達したタイミングで計算結果に誤差が生じます。
うるう年の影響を回避できる例
そこで、以下のように「日数」ではなく「年・月」の差分を計算する方法を採用することで、うるう年の影響を受けずに継続期間を計算できます。
使用するフィールドの例は次の通りです。
入社日(日付フィールド)
退社日(日付フィールド)
入社日数値(計算フィールド)
退社日数値(計算フィールド)
勤続年(計算フィールド)
勤続月(計算フィールド)
勤続継続期間(文字列(1行))
【要素となるフィールドの計算式】
入社日数値 = DATE_FORMAT(入社日,"YYYYMMDD","Asia/Tokyo")
退社日数値 = DATE_FORMAT(退社日,"YYYYMMDD","Asia/Tokyo")
勤続年 = ROUNDDOWN((退社日数値 - 入社日数値) / 10000, 0)
勤続月 = IF(
ROUNDDOWN((退社日数値 - 入社日数値) / 100,0) - 勤続年*100 > 12,
ROUNDDOWN((退社日数値 - 入社日数値) / 100,0) - 勤続年*100 - 12,
ROUNDDOWN((退社日数値 - 入社日数値) / 100,0) - 勤続年*100)【結果の計算式】
勤続継続期間 = 勤続年 & "年" & 勤続月 & "ヶ月"この方法では、日付をYYYYMMDD形式の数値に変換して差分を計算するため、日数ベースの計算で生じるうるう年の誤差を回避することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
kintoneでは、計算フィールドを利用することで、日付を使った計算を自動化できます。特に、開始日と終了日の差分を利用することで、
経過日数
経過月数
経過年数
といった情報をアプリ内で自動計算することが可能です。
ただし、日数を単純に365日で割って年数を求める方法では、うるう年(366日)の影響によって誤差が生じる可能性があります。
そのため、正確な経過年月を求めたい場合は、本記事で紹介したように日付を数値化し、「年」と「月」の差分を計算する方法を採用するのがおすすめです。
契約管理や社員管理などのアプリでは、経過期間を自動で表示できるだけでも、運用の効率化につながります。
kintoneで日付管理を行っている場合は、ぜひ計算フィールドを活用して「経過年月」の自動計算を実装してみてください。
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Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援
<主なサービス>
・ kintoneシステム開発サービス 「KYOSOU」
・ kintoneプラグイン提供サービス 「Plugin to Peak」2026年1月
Lubepeak株式会社が「サイボウズオフィシャルパートナー」に認定


この記事を書いた人


































































