投稿日:2025年10月20日
更新日:2026年3月30日
kintone ガントチャート人員配置プラグインで予約状況や人員配置を可視化する方法

業務において「人の配置」に苦労している(業種例:建設業、警備業、作業員派遣型サービス業)
kintoneのカレンダー機能が使いにくい
機器や会議室の予約状況を視覚的に管理したい
プロジェクトや人員の状況をガントチャート表示させたい
―――kintoneを使用する中で上記のようなお悩みや要望はありませんか?
kintone(キントーン)の標準でも、一覧を「カレンダー形式」で使うことができ、下図のように日付フィールドをもとにした月表示のカレンダーを表示できます。

しかし、この基本機能の「カレンダー機能」にも課題があります。
例えば、「リソース軸(ユーザー軸など)でスケジュール状況を確認できない」、「同日にスケジュールが多い場合に表示が見切れてしまう」、「スケジュール内容の変更操作が面倒」といった声をよく耳にします。
この場合は、「ガントチャートプラグイン」や「カレンダープラグイン」の活用が有効です。
ここで活躍するプラグインの一つが、ペパコミ株式会社が提供する「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」 です。
この「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」 があれば、指定したリソース軸で情報をガントチャート形式で表示することができ、人員/会議室/プロジェクトなどの管理に役立ちます。
本記事では、その中でも「会議室の予約管理」および「建設業のプロジェクト管理」に焦点を当て、ハンズオン形式で詳しく解説していきます。
なお、本記事の作成にあたっては、ペパコミ株式会社様に内容をご確認をいただいております。

また、ペパコミ株式会社様のYoutubeチャンネル「kintone活用ちゃんねる」でも実画面ベースでわかりやすく解説がされておりますので、ぜひチェックしてみてください。
ペパコミ株式会社のプラグイン「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」とは?
「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」とは、ガントチャート形式で人員配置ができるペパコミ株式会社が提供するプラグインで、「人員管理」、「シフト管理」、「プロジェクト管理」などの用途で活用できます。(※通称:人員配置プラグイン)
人、プロジェクト、機器、会議室など、あるリソースを軸にスケジュールや工数を管理したい場合に、そのリソースを縦軸にガントチャートを作成できます。
主な特徴
「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」には、以下のような特徴があります。
ドラッグ&ドロップで直感的にスケジュール調整
ガントチャート上に表示された「イベント」はドラッグ&ドロップで簡単に移動可能です。そのため、複数リソースの日程調整も視覚的に行うことができ、スケジュール変更の手間が削減されます。リソースごとの人員配置が見やすい
縦軸に「工事名」・「会議室名」・「プロジェクト名」などのリソースを一覧表示でき、各リソースごとに担当者や人工(※)を配置することで時系列で情報を把握できます。柔軟なビュー切り替え(日/月/年)
日・月・年の3種類のビューをワンクリックで切り替え可能です。
たとえば、日表示では詳細なタスク調整、月表示では全体の稼働バランスを確認、年表示では長期計画を俯瞰できます。
また、月表示の日付ヘッダーをダブルクリックすると日表示に切り替わるなど、直感的な操作にも対応しています。
人工の表示が可能
月表示のビューでは、「人工」を自動集計して表示できるため、建設業などのプロジェクト/労務管理にも有効です。設定がシンプルで導入がしやすい
プラグイン自体の設定が簡単なのに加え、設定に必要な「マスタ」は、すでにリソースやオブジェクトを管理するマスタがあればそれらを流用できます。
(※)人工:1オブジェクトの1日当たりの稼働可能量
料金表について
「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」は、無料プラン/月額制の2つを含む4つのプランが用意されており、1アプリで利用する最大のオブジェクト数に合ったプランを選ぶ必要があります。
小規模であれば無料でも利用ができるため、まずは使ってみて徐々に利用拡大を図ってみるのも良いと思います。
| オブジェクト数 | 価格(月額) |
|---|---|
| 〜3オブジェクト | 無料 |
| 4〜30オブジェクト | ¥10,000 |
| 31〜300オブジェクト | ¥15,000 |
| 301オブジェクト以上 | ¥30,000 |
※1ドメイン1契約で、複数のアプリで利用可能
※税抜き価格
「オブジェクト」とは?
「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」の価格は、「オブジェクト」の数によってプランが分かれます。
では、この「オブジェクト」とは何なのでしょうか。
オブジェクトは、ガントチャートの"横軸"に表示される情報を指します。
「会議室予約」を例に考えると、ガントチャートの縦軸に会議室、横軸に予約者が表示されます。この場合は、予約者がオブジェクトに当たります。
一方、予約者別にどんな予約をしているかを確認する場合は、縦軸に予約者、横軸に会議室を表示する必要があります。この時は、会議室がオブジェクトに当たります。

このように、見たいガントチャートの「横軸は何か?」を考えると、それがオブジェクトに該当します。
そのため、このオブジェクトを何種類配置するかで、どの料金プランを選択するべきかが決まってくるというわけです。
「リソース」とは?
オブジェクトが分かった後は、「リソース」を理解する必要があります。
リソースは、ガントチャートの"縦軸"に表示される情報を指します。
オブジェクトと同様に「会議室予約」を例に考えると、ガントチャートの縦軸に会議室、横軸に予約者が表示されますが、ここでは会議室がリソースに当たります。

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【実践編①】「会議室の予約管理」の作成
それでは、ここからはkintoneとガントチャート人員配置プラグインで「会議室の予約管理」ができるアプリの作成を行っていきます。

あらかじめ、kintoneの環境はご準備ください。
また、メインの「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」についても、下記のリンクから無料トライアル(※)を申し込み、お手元にご準備ください。
※無料トライアルお申込み(kintone ガントチャート人員配置プラグイン)
※本番環境でのトライアル利用にはご注意ください。
①-1. マスタ準備
①-1-1:オブジェクトマスタ「予約者一覧」の作成
オブジェクトマスタである「予約者一覧」では、2つのフィールドが必要です。
| 必要な項目 | フィールド名 | フィールドタイプ | 必須 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| コード | 予約者コード |
・文字列(1行) ・数値 |
必須 | オブジェクトを一意に特定するコードです。「値の重複を禁止する」にチェックを入れます。 |
| 表示名 | 予約者名 |
・文字列(1行) ・数値 |
必須 | ガントチャートの横軸に表示される名称です。 |
下図のように作成します。

無料プランの場合は「オブジェクト数:~3」なので、下図のように3レコードまでが(オブジェクトとして)ガントチャートに配置できます。

①-1-2:リソースマスタ「会議室一覧」の作成
リソースマスタである「会議室一覧」では、2~5つのフィールドが必要です。
| 必要な項目 | フィールド名 | フィールドタイプ | 必須 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| コード | 会議室コード | ・文字列(1行) ・数値 |
必須 | オブジェクトを一意に特定するコードです。「値の重複を禁止する」にチェックを入れます。 |
| 表示名 | 会議室名 | ・文字列(1行) ・数値 |
必須 | ガントチャートの縦軸に表示される名称です。 |
| 人工 | - | 数値 | 任意 | 一括人工設定で使用されます。日単位で人工が配分されているかをチャート上に表示します。 |
| リソースの開始期間 | - | ・日付 ・日時 |
任意 | リソースの開始期間を設定します。一括人工設定と組み合わせることで指定した期間のみ人工を表示させることができます。 |
| リソースの終了期間 | - | ・日付 ・日時 |
任意 | リソースの終了期間を設定します。一括人工設定と組み合わせることで指定した期間のみ人工を表示させることができます。 |
下図のように作成します。
※会議室を拠点で検索したい場合は、ドロップダウンで「拠点名」を作成しても良いと思います。

これで事前準備は完了です。
①-2. ガントチャートの作成
①-2-1:人員配置アプリ「予約管理アプリ」の作成
ガントチャートを設定する人員配置アプリとなる「予約管理アプリ」では、以下の項目が必要です。
| 必要な項目 | フィールド名 | フィールドタイプ | 必須 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 開始日時 | 予約開始日時 | ・日付 ・日時 |
必須 | 人員の配置開始時刻を記録します。 |
| 終了日時 | 予約終了日時 | ・日付 ・日時 |
必須 | 人員の配置終了時刻を記録します。 |
| リソース名 | 会議室名 | 文字列(1行) | 必須 | 縦軸の表示名に使用します。 |
| リソースコード | 会議室コード | ルックアップ | 必須 |
・縦軸のリソースを一意に判別するためのコードを設定します。 ・ルックアップ設定で「リソースマスタ(会議室一覧)」のリソースコードを参照し、 [ほかのフィールドのコピー]を使用して表示名をリソース名へコピーします。 |
| オブジェクト名 | 予約者名 | 文字列(1行) | 必須 | 横軸の表示名に使用します。 |
| オブジェクトコード | 予約者コード | ルックアップ | 必須 |
・横軸のオブジェクトを一意に判別するためのコードを設定します。 ・ルックアップ設定で「オブジェクトマスタ(予約者一覧)」を参照し、 表示名をオブジェクト名へコピーします。 |
| 備考 | 備考 | ・文字列(1行) ・文字列(複数行) ・リッチエディター |
任意 | メモや補足事項など、配置に関する自由記述を残す際に使用します。 |
下図のように、ルックアップを2つ使用して各マスタと紐づけます。

①-2-2:プラグインの設定【基本設定】
ガントチャートを表示するには[基本設定]タブを設定します。
作業時間の設定
- 開始日時:[予約開始日時]を設定します。
- 終了日時:[予約終了日時]を設定します。リソースの設定
- リソースのコード:会議室コード
- リソースの表示名:会議室名
- 重複配置を禁止にする:禁止する(←複数名が同じ時間帯にイベントを作成することを防げます)オブジェクトの設定
- オブジェクトのコード:予約者コード
- オブジェクトの表示名:予約者名
- 重複配置を禁止にする:禁止にする(←1名が同じ時間帯に複数のイベントを作成することを防げます)配置オブジェクトの表示設定
- 表示対象:予約者3名(←オブジェクト別の一覧を作成する際はここで制御できる)備考の設定
- 備考を有効にする:有効にする(※任意)
- 対象フィールド:備考(※任意)
その他、「表示設定」や「高度な設定」からも、チャートバーのテーマや色の設定、人工管理の設定、フッターの設定などができます。
①-2-3:予約者別の「一覧」の作成
すべての予約者がガントチャートに表示された状態から特定の予約者のみが表示されるガントチャートに切り替えることが可能です。
[一覧]の新規作成を行い、「配置オブジェクトの表示設定」で各一覧に合った予約者を設定します。

これでガントチャートの設定は完了です。
①-3. イベントの作成
設定後は一覧にガントチャートが表示されます。
任意の日時を選択すると[イベントの登録]画面が表示されるので、ここでオブジェクト名として「予約者名」を選択します。
ここでポイントとなるのは、[オブジェクトの設定]で重複を禁止していれば「選択可能なオブジェクトのみ」が表示されるので、予約者が同じ時間帯に2件以上の予約をすることを防ぐことができます。

いかがでしたでしょうか。
かなり簡単に予約管理を行うためのガントチャートを作成できました。
是非、予約管理で「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」を活用してみてください!

【実践編②】「建設業のプロジェクト管理」の作成
先の【実践編①】では登場しませんでしたが、「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」の[高度な設定]には下記2つの機能があります。
これらを用いることで、期間が伴うリソースを視覚的・確実に管理できます。
日々の「人工」の自動計算
リソースの期間設定
建設業のプロジェクト管理
その例として挙げられるのが、「建設業のプロジェクト管理」です。
ここでは、下図のように「リソース(工事)」を束ねるようなプロジェクト管理アプリが必要となる場合を考えます。

大規模なプロジェクトでは、1つのプロジェクトに配置管理が必要となる「リソース(工事)」が1つとは限りません。
そんな時は、大元となるプロジェクト管理アプリの「テーブル」で工事名を複数登録し、それらテーブル行を「テーブルデータ転送プラグイン(株式会社Crena)」で「工事一覧(リソースマスタ)」へ一括登録するような工夫も一つの方法です。

「テーブルデータ転送プラグイン」については、下記のリンクから無料トライアルを申し込み、お手元にご準備ください。
※30日間無料お試し申込フォーム(Crena Plugin)
※本番環境でのトライアル利用にはご注意ください。
②-1. マスタ、プロジェクト管理アプリの準備
②-1-1:オブジェクトマスタ「作業者一覧」/リソースマスタ「工事一覧」の作成
以下2つのマスタアプリを作成します。
※具体的な方法は、前述の「①-1. マスタ準備」をご覧ください。
オブジェクトマスタ「作業者一覧」
リソースマスタ「工事一覧」
―――
| 必要な項目 | フィールド名 | フィールドタイプ |
|---|---|---|
| コード | 作業者コード | 文字列(1行) |
| 表示名 | 作業者名 | 文字列(1行) |
| 必要な項目 | フィールド名 | フィールドタイプ |
|---|---|---|
| コード | 工事コード | 文字列(1行) |
| 表示名 | 工事名 | 文字列(1行) |
| 人工 | 人工 | 数値 |
| リソースの開始期間 | 工事開始日 | 日付 |
| リソースの終了期間 | 工事終了日 | 日付 |
―――
②-1-2:アプリ「プロジェクト管理」の作成
複数の工事を束ねる「プロジェクト管理」アプリには、テーブル形式でリソースマスタの情報を登録します。
設定方法は割愛しますが、「テーブルデータ転送プラグイン」の機能により、テーブルに追加した複数工事のテーブル行をレコードとして「工事一覧(リソースマスタ)」へ転送できます。

「工事一覧」では「工事コード」が必要となるため、テーブル上で「工事コード」を別途自動採番プラグインなどを活用して採番しておくと良いでしょう。(※)
(※) 自動採番プラグイン(Lubepeak株式会社製、株式会社ジョイゾー社製など)では、テーブルへの自動採番も可能です。
上記のような工夫をすることで、フローに沿ってリソースを登録することができます!

②-2. 工事別配置管理アプリの作成
②-2-1:人員配置アプリ「工事別配置管理アプリ」の作成
マスタの作成が終われば、あとは人員配置アプリの作成です。
ここは、「①-2-1:人員配置アプリ「予約管理アプリ」の作成」と手順は同じですので、そちらをご参照いただき、フィールド名を変えればOKです。
②-2-2:プラグインの設定【高度な設定】
今回は以下のように設定します。
要件に応じて設定することで、好みのガントチャートにすることができます。
一括人工設定(※月表示のみ)
- 一括人工設定を有効にする:有効にする(←リソース別に人工設定ができ、不足配置数をガントチャートに表示できます)
- 対象フィールド:[人工]を設定します。
- 超過分を表示する:表示する(←人工を超えた場合にもチャート上に表示できます)フッターの表示
- 表示する:表示する(←日付単位で未配置のオブジェクトを表示できます)
- 表示数:3リソースのヘッダー
- ヘッダー名:工事名期間の設定
- 開始日:工事開始日
- 終了日:工事終了日リソースの表示設定
- 期間内のリソースは常に表示(←期限内のリソースはオブジェクトの配置有無に関わらず表示できます)
これでガントチャートの設定は完了です。
②-3. イベントの作成
設定後は一覧にガントチャートが表示されます。
【実践①】とは違い、「人工」や「フッター」を設定したため、ガントチャートに表示される情報が増えました。

このように、建設業などの人工をもとに人員の配置を管理するような業務においては、【実践②】で紹介した使い方で大活躍します。
②-4. 作業員軸でスケジュールを見たい場合は?
ここまでは、各工事を縦軸に人員配置を可視化しました。それでは、作業員を縦軸にスケジュールは可視化できるのでしょうか?
作業員を縦軸にスケジュールを可視化するには、「リソース」と「オブジェクト」を入れ替えることで実現できます。
今回の例では、以下のようにマスタの役割を変更します。
オブジェクトマスタ:「作業者一覧」 → 「工事一覧」
リソースマスタ:「工事一覧」 → 「作業者一覧」
そうすることで、下図のように作業員軸にスケジュールを可視化することができます。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
kintoneの「カレンダー」は便利ですが、スケジュール調整には少し難があります。
ただ、ガントチャートプラグインを利用することで、人員の配置管理を中心としたスケジュール調整を快適にし、調整ミスなどを減らすことにつながります。
ぜひ一度、本記事を参考に「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」でkintoneのカレンダーを強化してみてください!
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kintone導入はルーブピークへ!

プラグインの力は非常に強力ですが、それ以前に業務理解に応じたアプリ設計や課題の整理が必要です。
Lubepeak株式会社では、kintoneの力を最大限に引き出し、お客様の業務に沿ったkintoneシステムを開発するサービスを提供しています。
kintone定額開発サービス「KYOSOU」
kintoneの導入や建設業でシステムの開発をご検討されているという企業様は、お気軽にお問い合わせください。
Lubepeak株式会社 代表
平井 将吾

~ 経歴 ~
2021年
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社へ新卒入社2022年~2025年
官公庁において、「kintone」の導入で「自治体DX」を多数支援2025年10月~
Lubepeak株式会社を設立。
中小企業のお客様を対象に「kintone」の導入支援を行い、要件整理から運用定着まで一貫支援
<主なサービス>
・ kintoneシステム開発サービス 「KYOSOU」
・ kintoneプラグイン提供サービス 「Plugin to Peak」2026年1月
Lubepeak株式会社が「サイボウズオフィシャルパートナー」に認定


この記事を書いた人
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